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平成28年度大学院学校教育研究科学位記授与式(昼間)式辞

  暖かい春の陽射しを日増しに感じる今日、この佳き日に、ご来賓各位のご臨席を賜り、兵庫教育大学・大学院学校教育研究科の平成28年度学位記授与式を挙行できますこと、本学を代表して心からお慶び申し上げます。247名の修了生の皆さん、誠におめでとうございます。

  皆さんは、本学に入学以来、2年あるいは3年間、自己を高めるとともに、学位取得を目指して勉学に励まれ、本日修了という晴れの日を迎えられました。教育機関から派遣いただいた先生方、あるいは修学休業制度を利用して学ばれた先生方、大学を卒業して入学されたストレート院生の皆さん、また、社会人を経験して学ばれた皆さん、各人の経歴や目的は違っているとしても、この2年あるいは3年間を振り返ると、ひとしお感慨深いものがあると思われます。年齢や社会経験が異なっていても、同じ大学院生という立場で学ぶ仲間どうしの語り合いを通して、大切な友人を得、ご自分の将来に影響を及ぼすような信頼できる方々と出会われたことでしょう。また、何よりもご家族の理解、或いは職場の同僚の方々の理解にも改めて感謝されていることとお察し申し上げます。

  本学の大学院第一期生が修了したのは1982年3月ですから、すでに35年が経過しています。これまでの全修了生は皆さんを含めると9370名となります。本学の設立は、母体となる機関がなく、まさにゼロからのスタートであったわけですから、優秀な修了生が9300人を超えるまでになったことは、本学の誇りとするところであります。今日、本学大学院修了者は、全国の学校現場、教育機関で広く知られるようになり、その活躍ぶりは各方面から、高く評価いただいております。誠に嬉しい限りであります。

  さて、現在、わが国では社会の様々な面において、かつて経験したことのないスピードで大きな変化が進行しています。近い将来やってくるビッグデータや人工知能を活用する第4次産業革命は、産業構造だけでなく、人々の生活を激変させる可能性があると指摘されています。教育の現場でも様々な状況変化が既に起こり始めています。急速な少子化に伴う学級数や学校数の減少と、小・中一貫校(義務教育学校)への転換、その先の教員採用数の減少、ICTやSNSをはじめとする子供たちの学習環境の変化、英語教育、外国籍の子供たちへの教育などグローバル化への対応、そして忙しすぎると言われる先生方の勤務体制の整備等、取り組むべき課題が山積しております。多忙な日常業務に加えての多くの課題への対応は、ときに私たちを不安や焦燥に駆り立てます。

  大学院を修了され、これから現場で勤務される皆さんは、以前にもまして種々多様な課題に取り組まれることになるかと予想されます。いくつもの課題を並行してこなしていくことは、大変な労力を必要とします。そのような時には、是非、「仕事の優先順位」を、次の3つに分けて考えてみてください。
  1. 「今、直ちに行うこと」
  2. 「一、二カ月程度の短期の視点で行うこと」
  3. 「半年あるいは一年以上の中長期の視点で解決すればよいこと」
この3つです。個人的にはできそうに思えるかもしれません。しかし、学校現場では複雑な課題を組織的に解決していく必要があります。「仕事の優先順位」を臨機応変に決め、課題解決に向けて、率先的な役割を担うことは、大学院を修了された皆さんに大いに期待されることと思われます。

  本日修了される皆さんに一つ知っておいていただきたいことがあります。この講堂の入り口近くにある石碑のことです。そこには「学心研道」と刻まれています。「学ぶ心をもって、道(教育の道)をきわむ」ということです。この石碑は本学創立10周年を記念して1988年11月に建てられたものです。そして、「学心研道」は第二代学長の上寺久雄先生の学是であります。その意義は「学ぼうとする意欲をもって、どこまでも真理を究明し、教育の道が見えなくなれば、道を探し求め、道がなければ道を作って進む」と説明されています。すばらしい言葉だと私は思っています。現在の教員養成の高度化、教員の資質向上で議論されていることと共通するかもしれませんが、長々と説明するよりも「学心研道」の4漢字で本質は尽くされていると思うのです。この大学を去る前に是非とも一度、石碑をご覧になり、心に留めていただければ幸いでございます。

  最後に、修了される皆様、一人一人がますます精進され、その成果が、職場だけでなくご家族、ご友人に希望と喜びを与えることを祈念して、学位記授与式式辞といたします。

平成29年3月23日
国立大学法人 兵庫教育大学長 福田光完

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