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平成28年度大学院連合学校教育学研究科学位記授与式式辞

  暖かい春の陽射しを日増しに感じる今日、この佳き日に、教職員とともに、平成28年度兵庫教育大学・大学院連合学校教育学研究科の学位記授与式を挙行できますこと、基幹大学である兵庫教育大学を代表して心からお慶び申し上げます。課程博士修了の14名、論文博士修了の3名におかれましては、誠におめでとうございます。

 皆さんは、本研究科に入学以来、3年間あるいはそれ以上の期間を費やし、学位取得を目指して勉学に励み、本日修了という晴れの日を迎えられました。日常の職務をこなしながら、研究に取り組まれた方も多くおられます。この間を振り返ると、ひとしお感慨深いものがあると思われます。博士の学位は、そう簡単に取得できるものではありません。また博士(教育学)でなく、博士(学校教育学)というところに大きな意味があります。教育実践学をベースとした本研究科の博士(学校教育学)を取得された方は、全国的に見ればまだまだ少ないからです。

 そうはいうものの、既に、270名の課程博士と130名の論文博士の学位を取得された本研究科修了生が全国の教育機関において、指導的な立場で活躍されておられ、大学等において教員養成の指導、教育・研究に取り組んでおられます。皆さんには、そのような修了生の仲間となると同時に、次世代の教育を託された貴重な人材であることを自覚していただきたいのです。

 昨年9月、大学院連合学校教育学研究科は創立20周年を迎え、新たな出発を誓いました。今後、ますます本研究科が発展し、教育系の大学の中でも、全国トップクラスの博士課程として国内外に認められるには、まず博士論文やそれに付随した研究論文のさらなる質の向上が重要だと考えます。国内外の研究者によって多く引用される必要があります。教育実践学は、今や世界的な研究領域です。そのためには、今後は一層、英語で発信する機会を増やす必要があります。

 さて、現在、わが国では社会の様々な面において、かつて経験したことのないスピードで大きな変化が進行しています。近い将来やってくるビッグデータや人工知能を活用する第4次産業革命は、産業構造だけでなく、人々の生活を激変させる可能性があると指摘されています。教育の現場でも様々な状況変化が既に起こり始めています。急速な少子化に伴う学級数や学校数の減少と、小・中一貫校(義務教育学校)への転換、その先の教員採用数の減少、ICTやSNSをはじめとする子供たちの学習環境の変化、英語教育、外国籍の子供たちへの教育などグローバル化への対応、そして忙しすぎると言われる先生方の勤務体制の整備等、取り組むべき課題が山積しております。

 さらに今後は、社会の変化に伴い、ますますサイエンス・テクノロジーと教育の各分野は融合していくと予測できます。人間の認知機能、行動パターンの脳研究による解明、心理学と脳科学の融合、人工知能研究と教育との関係等が重要な課題になる時代がやってきます。調査・経験知に基づいた研究というよりは、よりサイエンスとして普遍的かつ説得力のある研究です。教育実践学のテーマとして取り組むことは可能であると私は考えています。

 皆さんは、既に、学び続け深く考えるトレーニングを受けてこられたのですから、今後、これらの新しい研究領域に果敢に取組み、教育実践学に新しい風を吹き込むような研究を新たな課題として行っていただきたいのです。というよりも、新たな課題の方から、早く皆さんの研究の手にかかることを待ち望んでいるのです。本日の学位記授与式は、まさに研究のプロとしての始まりの日でもあるのです。この日をきっかけに、是非とも新たなチャレンジを行ってください。

 最後に、修了される皆様、一人一人がますます精進され、その成果が、職場だけでなくご家族、ご友人に希望と喜びを与えることを祈念して、学位記授与式式辞といたします。

平成29年3月25日
国立大学法人 兵庫教育大学長 福田光完

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