部落史研究の成果を組み込んだ社会科歴史授業の開発―小・中学校の歴史教科書の分析と授業開発を中心にして― 教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース・教授 米田 豊

研究の概要

 近年、歴史学の分野、とりわけ中世から近世にかけての部落史研究の成果が著しい。しかし、その研究成果が小・中学校の教科書記述や社会科の歴史授業に反映されているとは言い難い。また、社会科教育研究の中でも、人権教育の重要性が指摘されながら、未開拓の分野となっている。
 本研究では、歴史学の研究者(教科内容の研究者)と社会科教育の研究者(教科教育) との共同による研究を次のように行う。
( 1 )歴史学の研究者による近年の部落史研究の成果を分析、検討する。
( 2 ) ( 1 ) を踏まえ、社会科教育の研究者と教育現場の社会科教員により、社会科歴史教育に組み込める、部落史研究の成果を分析、検討する。
( 3 ) ( 1 ) を踏まえ、社会科教育の研究者と教育現場の社会科教員により、部落史研究の成果を組み込んだ小・中学校の歴史教育のカリキュラム開発、授業モデル開発を行う。
( 4 ) ( 1 ) を踏まえ、教育現場の社会科教員により授業実践を行う。
( 5 ) 以上の成果を研究成果報告書にまとめる。

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