部落史研究の成果を組み込んだ社会科歴史授業の開発―小・中学校の歴史教科書の分析と授業開発を中心にして― 教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース・教授 米田 豊

研究計画・方法

Ⅰ 研究計画・方法

【平成23年度】

1 部落史研究の成果の分析、検討と社会科歴史教育への組み込み

 歴史学(部落史研究)の研究者による、最新の部落史研究の成果を分析、検討する。整理された部落史研究の成果を社会科歴史教育に組み込むための分析フレームワークを作成し、カリキュラム開発・授業開発の素材を確定する。
 この研究を行うために、奈良県立同和問題関係史料センター等への調査を行う。

2 教科書の記述内容の分析、検討

 1 で確定した分析フレームワークを用いて、小・中学校の社会科教科書の分析、検討を行う。現行の使用教科書のみならず、戦後の社会科教科書を分析、検討する。
 この研究を行うために、教科書センター(東書文庫) 等への調査を行う。

3 先行授業実践の分析、検討

 先行授業実践の分析、検討を行うために、次のような調査研究を行う。
( 1 )社会科教育の学会誌、実践書、雑誌における先行授業実践の分析、検討を行う。
( 2 )全国の教育研究所、教育センターの紀要等から先行授業実践の分析、検討を行う。
( 3 )研究協力者による現段階での授業実践を分析、検討する。

4 カリキュラムモデル・授業モデルの開発

 1・2 ・3 を踏まえ、部落史研究の成果を組み込んだ社会科歴史授業のカリキュラムモデルと授業モデルの開発を次のように行う。
 (1)小学校社会科の歴史学習 中世・近世・近代
 (2)中学校社会科歴史的分野の歴史学習 中世・近世・近代

【平成24年度】

1 部落史研究の成果の分析、検討と社会科歴史教育への組み込みの再検討

 平成23年度の部落史研究の成果を再検討し、カリキュラムモデルの開発と授業開発への組み込み(社会科歴史教育への組み込み) を確定する。

2 カリキュラム開発・授業開発

 平成23年度のカリキュラムモデル・授業モデルの開発の成果を再検討し、確定する。

3 開発されたカリキュラムモデル、授業モデルの実践

 1・2 で確定したカリキュラムモデル、授業モデルを研究協力者によって授業実践する。その際、次のようなチーム編制で行う。
 (1)授業者:小谷恵津子 授業モデル開発協力者:東元信浩、北野博康
 (2)授業者:山内敏男 授業モデル開発協力者:東元信浩、北野博康
 (3)授業者:大津圭介 授業モデル開発協力者:東元信浩、北野博康

4 実践されたカリキュラム・実践の分析、検討
5 研究報告書の作成

 

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