地域における算数の授業研究会を通した,教師の力量形成プログラムの開発 附属小学校・教諭 指熊 衛

研究の概要

 教師教育については,生徒指導,児童理解などの学級づくり研究と,教材研究・開発,授業方法などの授業づくり研究が分けて行われることが多い。本研究では,地域での算数授業研究会での学びをもとに,教師の力量形成がどのように行われていくのかを明らかにすることを主な目的としている。また,附属小学校教員は算数の実践者としての役割に加え,メンタリングを行うメンターとしての役割を担う。メンター自身も「学び続ける教師」としてのモデルを示し,力量形成を図っていく。したがって,調査対象教員3名とともにメンターの附属小学校教員の力量形成も分析していく。研究の概要は,主に以下の4点である。

1 授業研究方法の開発とその成果の分析
  情動知能を育む算数授業の研究,授業研究方法の開発
2 若手・中堅教員ならびにメンターの力量形成の過程の明確化
  授業研究,実践報告,アンケートなどを通した調査対象教員ならびにメンターの力量形成の分析
3 メンターチームの役割の明確化
  メンターチームの役割の研究,算数授業におけるメタ認知能力の育成と教師の役割の研究
4 教師の力量形成プログラムの開発
  1~3の研究を統合した,教師の力量形成プログラムの開発。

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