おさめびと

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第3弾 6期生 森一晃 先生

コース長です。
在学生がコース修了生の勤務する学校を訪問してインタビューする「修了人(おさめびと)」第3弾をお送りします。
M2のNさんの取材記事、その1です。

 今回の「修了人(おさめびと)」は、特別支援教育コーディネーターコース6期生の、森一晃先生です。愛知県立春日台特別支援学校にお邪魔しました。
◎森先生は、現在、小学部3年生の担任をされています。教職に就きながらコーディネーターコースを志望されたのは、どういった理由があったのでしょうか。
(森)採用されて1年目は初任者研修、2年目に初めて担任をして、3年目には専門的知識が欲しいと思っていました。独学で勉強しながら教師経験を積み重ねていましたが、自分のやっていることが大丈夫なのか分からず、応用行動分析等の専門的知識を学びたいという思いが志望動機でした。愛知県では、採用されて3年目から大学院への長期派遣研修応募資格が得られるので、3年目には大学院を志望していました。

 コーディネーターコースは、校務分掌で地域支援部に所属していたこともあり、興味関心がありました。愛知県職員として大学院に行かせてもらうので、管理職の先生方にも相談しました。ちょうど20代後半、平成19年くらいは、特別支援教育が時代の流れにあり、特別支援学校の教員として行くなら、このコースが良いのではと思って決めました。
◎教師に採用されて早い段階で、大学院での学びを希望されていて驚きました。森先生の自己研鑽の姿勢を見習わなくてはと思います。

 大学院では、多くの学びがあったと思いますが、修了されて2年目の今、振り返ると、どのような実感がありますか。
(森)大学院生活では、大きく3つの学びがありました。1つは「修士論文を書く」、2つ目は「ゼミとしての活動」、3つ目に「授業」です。

 1つ目の「修士論文を書く」では、自分が何をして、どのような結果だったか、つまり、手立てや方法、結果が書き分けられるようになりました。自分自身を客観的に振り返れるようになったと思います。文献のレビューもやるようになりました。

 2つ目の「ゼミとしての活動」では、物事をどう捉え考えていくのかを学びました。例えば、周りとの関係の中で捉えていくことや、教師としての今後の立ち振る舞いについても考えるようになりました。

 3つ目の「授業」は、特別支援教育の専門的知識、発達検査や具体的な指導方法を含めて、基礎的な部分が大きな学びだと思います。

コース長です。在学生がコース修了生の勤務する学校を訪問してインタビューする「修了人(おさめびと)」第3弾をお送りします。M2のNさんの取材記事、その1です。 今回の「修了人(おさめびと)」は、特別支援教育コーディネーターコース6...

Posted by 兵庫教育大学大学院特別支援教育コーディネーターコース on 2014年7月23日

コース長です。
森一晃先生の「修了人(おさめびと)」その2をお送りします。

◎大きく3本立ての学びだったのですね。学校現場では、この学びをいかして、どのように実践を積まれているのでしょうか。
(森)今は、担任で、地域支援担当という立場です。現場に戻って改めて考えてみると、対子ども、対保護者、対教員、の3つの視点が挙げられます。

 アセスメントがあって、手立てを考え、指導方法やその結果を分析するということは、対子どもであっても、対保護者であっても共通しています。そして、こうした支援の手順は、修士論文を書く作業と似通っているため、コーディネーターコースでの学びが役立っています。

 対子どものアセスメントの部分では、どのような障害特性があるかを踏まえるようになりました。実際に検査ができなくても、こんな特性かなと、以前よりは考えています。

 以前は、構造化や、どう絵カードを使うかなどの手立てから支援を始めていましたが、今では、特性理解を含めた現状をベースラインと捉え、それに合わせた手立てを考えるようになりました。

 また、文献をレビューして支援方法を考えることや、目の前の課題を俯瞰することは、今でも癖がついています。それに、支援した結果については、記録を取って自分の振り返りに生かしています。

 修了した1年目には10年経験者研修がありました。10年経験者研修での課題研究は、そうした学びをいかしてまとめました。校内発表でのスライドのまとめ方や、どう発表するかというところも、大学院でやったことが活かされています。でも、質的にはまだまだ反省点が多いのでこれからの課題です。

 課題研究を見せていただくと、ベースライン、手立てと結果が、分かりやすく詳細に書き分けられていました。風呂敷の結び方を他の教員と連携しながら進めていくという内容で、書き方もとても参考になりました。

 対保護者には、つながりが必要で、学校にどう参画してもらうかを考えるようになりました。保護者を含めた支援が、子どもを育てていくという柱は忘れないようにしています。連絡帳のやりとりで、「○○に困ってるんです」という家庭での困り感に対して、以前だと「大変ですね」と共感するぐらいでしたが、今は、「どれくらいですか」と現状を把握したり、記録をお願いしたりするなど保護者と協働して解決していくようにしています。

 今年の特殊教育学会での発表は、昨年度、家庭へ支援したことを発表する予定です。家庭でのことを、自分が計画を立てて支援していく実践は、以前にはなかったことです。

コース長です。森一晃先生の「修了人(おさめびと)」その2をお送りします。◎大きく3本立ての学びだったのですね。学校現場では、この学びをいかして、どのように実践を積まれているのでしょうか。(森)今は、担任で、地域支援担当という立場...

Posted by 兵庫教育大学大学院特別支援教育コーディネーターコース on 2014年7月24日

コース長です。
森一晃先生の「修了人(おさめびと)」その3(最後)をお送りします。

◎保護者への支援は、私の研究している内容とも重なるので興味があります。学会での発表を楽しみにしています。
(森)教員に対しては、自分の意見を一方的に話していくことはなくなりましたね。以前は、先生は何でやらないのかな等と思っていたのですが、今は、どうしたらやれそうかな、先生と一緒に考えることができるかな、どうしたら相談し合えるかなと考えるようになりました。

 また、大学院で学んだことや新しい見方を先生方にお話し聞いてもらえると、お互い話せるようになっていきます。先生方はお忙しいので相談していくことや聞いていくことはなかなか難しいですが、そういう視点ができたことが以前とは違うかなと思います。
◎子どもへの指導では大事な視点、他の教員との連携も意識的に実践されているのですね。

 大学院に行く前と行った後では、視点や捉えに大きな変化があり、学びをいかして実践されていることが具体的に分かりました。継続して研究もされていて、日々の気づきと学びを大切にされている姿が素晴らしいです。

 森先生自身、大学院に行ったからこその変化は、他にありますか。
(森)2年間の学びで、今後、教師として心が折れないだろうなと思うようになりました。ゼミを通して、実習や修論での苦労を乗り越え、解決してきたという思いがあります。

 葛藤や壁がある時には、ゼミや同期の皆さんとのやりとりを思い出して考えることができています。同期のつながりというのは、精神的なところだけではなくて、現場での実践にも同期やゼミ生の研究を通して役立っています。

 それでも解決できない時は、仲間や先生等、直接相談できる人がいるので、今後の教師生活に苦難があっても、大丈夫だろうなと思っています。
◎大学院での学びと仲間、先生方が、森先生の教師生活の大きな支えや拠り所にもなっているのですね。お話を聞かせていただく中で、私自身も自分を振り返り、共感したり、私にはまだ見えてない所を確認したりすることができました。

 自分の学びが現場でどのようにいかしていくのか、具体的なイメージがもてました。現場に戻るのが楽しみです。

 森先生、お忙しい中、貴重な時間をありがとうございました。

コース長です。森一晃先生の「修了人(おさめびと)」その3(最後)をお送りします。◎保護者への支援は、私の研究している内容とも重なるので興味があります。学会での発表を楽しみにしています。(森)教員に対しては、自分の意見を一方的に話...

Posted by 兵庫教育大学大学院特別支援教育コーディネーターコース on 2014年7月24日

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