1. 兵庫教育大学TOP
  2. トピックス
  3. 理数系教育コースの庭瀬敬右教授らが創造性の時間発展の数理モデル作成に成功しました

トピックス

2017年12月22日掲載

理数系教育コースの庭瀬敬右教授らが創造性の時間発展の数理モデル作成に成功しました

本学、理数系教育コースの庭瀬敬右教授と大学院連合学校教育学研究科の小山和男氏は、創造性の時間発展の数理モデルを世界で初めて発表しました。これは創造性における教育的指針を与えるだけでなく、教育学における動力学的な数理モデリングの適用という新たな研究手法を提案するものです。
創造性の発現に関する研究は、心理学や脳科学における最重要課題の一つです。20世紀の後半から創造性の発現に関して、量子論やカオス理論を用いて定性的な説明は試みられてきましたが、現象の複雑さや多様性から数理的なシミュレーションは、ほとんど試みられてきませんでした。今回、統計的な分析と数理的モデリングの組み合わせによって、創造性発展のシミュレーションに成功しました。これは教育学や脳科学、量子論、カオス理論にまたがる創造性のような学際的な問題に対して、ハイブリッドな手法(文系的手法と理系的手法の組み合わせ)によって、数理モデルの構築が可能なことを示しています。
本研究で注目したのは創造的な態度です。因子分析によって抽出された創造的態度の二つの主要因子(努力・持続性と自主・独自性)とそれらに影響を与える外力(校内テストなど)と内力(感動体験や熱心に行った体験)をモデル構築の要素として用いました。これらの関係に対して、非線形動力学のカオス理論に対する線形近似と量子論の古典的近似によってモデル化を行いました。また、創造性の特徴である突然のアイデアのひらめきにみられるような不連続性を含む現象に関しての数学的な取り扱いとして超関数が用いられました。数理モデルおよびシミュレーションの結果は、詰め込み教育やゆとり教育、生きる力の育成、創造性教育の方向性を議論するためのプラットホームとして用いられることが期待されます。
本研究成果は、2017年12月30日に脳科学や心理学、物理学の学際的な雑誌である「NeuroQuantology」に掲載されます。


 

研究成果の詳細

 

「NeuroQuantology」掲載論文

 
291222_niwaseronnbunn.jpg

資料a 平成26 年度の文部科学省の戦略目標として「社会における支配原理・法則が明確でない諸現象を数学的に記述・解明するモデルの構築」がある。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/02/1344592.htm

 

資料b 中学生の創造的態度についての研究:「原体験」と学力との関連を通して、豊島 禎廣、庭瀬 敬右、理科教育学研究 41,2000 1-8

http://repository.hyogo-u.ac.jp/dspace/bitstream/10132/2938/1/1002050941.pdf

https://books.google.co.jp/books?id=eQSsDAAAQBAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q=%E5%BA%AD%E7%80%AC&f=false

 

お問い合わせ

本学HPに関するお問い合わせ

大学広報室
office-koho(あっと)hyogo-u.ac.jp ※(あっと)は@に置き換えてください

PAGETOP