文部科学省委託事業 令和4年度
教師の養成・採用・研修の
一体的改革推進事業

多機関連携・協働とアジャイル型手法による
学習観転換科目及び教師の連携・協働科目の開発と改善

CONTEXT

Society5.0時代の到来など、変化が激しく予測困難な社会に対応するために、「令和の日本型学校教育」を担う高い資質・能力を備えた教師の育成が求められています。とりわけ、児童生徒が主体的・対話的に知識を習得する過程を支援する視点に立ち、他者と協働しながら省察的実践により授業改善に取り組み続けることを通じ、個別最適な学びや協働的な学びの実現を先導する教師の育成は喫緊の課題となっています。
そのため、兵庫教育大学は、文部科学省より「令和4年度教師の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」の委託を受けて、「多機関連携・協働とアジャイル型手法による学習観転換科目及び教師の連携・協働科目の開発と改善」に取り組みました。

PURPOSE

本事業の目的は、自律した学習者を育てる教師の養成に対応した、先導的教職科目の開発及び実装スキームの構築です。学習観転換に関する2科目、教師の連携・協働に関する3科目について、民間企業をはじめとする多機関連携・協働と、素早さ、及び状況に応じた柔軟な仕様変更を特徴とするアジャイル型手法を導入して、試行実践・改善を繰り返しながら、全国展開可能な普及モデルにつながるシラバスの開発を目指しました。

METHODS

  • 学習観転換科目群の開発・改善(研究Ⅰ)に関しては、本学に所属する現職教員大学院生に、質問紙調査と聞き取り調査を実施し、収集した言語データを整理して「事例集」を作成し、それを授業の学習材として開発しました。並行して、PBL等に先進的に取り組んでいる大学についての調査を行いました。
  • 教師の連携・協働科目群の開発・改善(研究Ⅱ)に関しては、連携機関との協働(学校・教育委員会等に対する調査・情報収集含む)を通じて情報収集を行い、シラバスの開発・整理を行いました。

学習観転換科目群チーム

研究 Ⅰ

学習観転換科目群の開発・改善

  • 汎用的学習材としての「事例集」作成のためのデータ収集(質問紙、聞き取り)
  • 授業のデザインと試行実践に向けて課題等を洗い出すためのデータ収集(Web調査、ヒアリング調査)

連携・協働科目群チーム

研究 Ⅱ

教師の連携・協働科目群の開発・改善

  • 先行研究による指摘の整理に加えて、開発する科目毎に、専門家や専門機関に対するインタビュー等を実施

SUBJECT

学習観転換科目群チームによる「学習科学と授業のリデザイン」「ラーニング・ファシリテーションの理論と実践」の2科目、連携・協働科目群チームによる「子どもの安全と学校組織」「教師の連携・協働と学校経営」「多機関連携と学校防災」の3科目を開発しました。

学習観転換科目群チーム

本のアイコン

学習科学と授業の
リデザイン

ディベートする様子のアイコン

ラーニング・ファシリテーションの
理論と実践

連携・協働科目群チーム

盾/セキュリティーのアイコン

子どもの安全と
学校組織

学校校舎のアイコン

教師の連携・協働と
学校経営

防災無線のアイコン

多機関連携と
学校防災

TEAM

研究企画統括チーム

学習観転換科目群チーム

連携・協働科目群チーム

連携機関

支援組織

RESULTS REPORT

授業計画(シラバス)試案

https://www.hyogo-u.ac.jp/about/project/R4syllabus.pdf

兵庫教育大学は、令和4年3月9日に文部科学大臣より「教員養成フラッグシップ大学」に指定され、令和4年度から、先導的・革新的な教職科目の研究・開発に着手したところです。本事業での成果が、教員養成フラッグシップ大学としての取組の深化に繋がっています。