まえがき
序章 近代学校の権力構造とコミュニケーション
はじめに
一節 近代学校の権力構造
二節 教育コミュニケーションの特徴
三節 教育コミュニケーションの可能性—引用・模倣
おわりに
一章 日常的行為としての教育コミュニケーション
はじめに—何気ない行為が教育的意味をもつ
一節 本章における「教育」の定義
二節 相互形成過程におけるコミュニケーション
三節 日常的行為における教育コミュニケーション
おわりに
●コラム ディス・コミュニケーションの意義
二章 対話としての教育
はじめに
一節 教育における技術的操作の限界
二節 対話に基づく自己形成と文化の創造
三節 教育における倫理
おわりに
●コラム 終わりのない対話
三章 教育コミュニケーションの規定要因としての時間割
はじめに—せかされる教師と子ども
一節 学校モデルとしての時計
二節 時間の効率的使用とそのパラドックス
三節 新教育における時間割の弾力化
おわりに
●コラム 森のような教師
四章 教室という場におけるコミュニケーション
はじめに
一節 「教室」という場を俯瞰する
二節 教室の文化
三節 実践を省察する—授業を語り合う
おわりに
●コラム ちゃぶ台囲んでリフレクション
五章 日本的コミュニケーションの特質と様相
はじめに—「沈黙は金」とする日本人のメンタリティ
一節 口頭によるコミュニケーション
二節 俳諧における座—一期一会の精神的志向
三節 象徴的啓示の教育とそのコミュニケーション
四節 日本的コミュニケーションと伝統的教育
おわりに—日本的コミュニケーションにみる近代と伝統という精神構造の二重性
●コラム 「学校」という名称
終章 「言語ゲーム」としての教育コミュニケーション
はじめに
一節 「教える—学ぶ」の関係における言語ゲーム
二節 教育コミュニケーションにおける「跳躍」
三節 エクリチュールとしての教育メディア
おわりに
●コラム 心のつながり
あとがき