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ブルクハルトの文化史学−市民教育から読み解く−

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ヨーロッパでナショナリズム運動が激化し、イタリアとドイツ、二つの国民国家が誕生した革命の時代に、小国スイスの歴史家ブルクハルトは歴史をどう見たのか。歴史の弊害を説いたニーチェが、ブルクハルトに注目したのはなぜか。本書は、ブルクハルトの文化史学を貫く「市民教育」の視点から、その歴史観を捉え直します。「近代歴史学の父」ランケに師事し、スイス・バーゼル大学にて文化史・美術史の二つの領域で教育を実践、「歴史学とは何か」という問いを探求してきたブルクハルトの思想の全体像を描く一冊です。

著:森田猛
(認識形成系教育コース[社会系教育分野]准教授)
出版社:ミネルヴァ書房
発行年月:平成26年6月10日
目次

序章  教育としての歴史
−二十世紀的受容を超えて−

第1章 市民の教育者としてのブルクハルト
−「自伝」再読−

第2章 革命時代の人間
−「オプティミズム」の時代と新しい「自由」−

第3章 ランケの遺産と近代歴史学
−プロフェッショナリズムの時代−

第4章 ニーチェへの応答
−「ディレッタンティズム」と「歴史病」−

第5章 普仏戦争期の文化史学
−ペシミズムの復権−

第6章 人間精神の危機

終 章 歴史研究から歴史教育へ

補 章 革命時代の「指導者」としてのルネサンス

あとがき

資料/参考文献/人名・事項索引

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