12月7日(水)5限、教育子午線ホールにて、ボランティアステーション主催講演会を開催しました。今年度は児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長の島田妙子氏を講師に迎え、「虐待の淵を生き抜いた私が未来の先生に伝えたいこと」という演題での講演でした。(参加者:学部生28名、院生18名、教職員他12名の計58名)
島田氏は自身の経験をもとに、虐待されている児童は感情を押し殺して生きるしかない苦しい実態を話されました。また、「全く理解してもらえなかった先生」と「親身になって自立を助けてくれた先生」二人の対照的な出会いの話もされ、教師を目指す学生にとって大いに考えさせられました。親から虐待を受けた子どもが、親になって自分の子に虐待をしてしまう負の連鎖があるという学者もいますが、壮絶な虐待経験をもつ島田氏が講演の最後に仰った「絶対に児童虐待は負の連鎖をしません」という力強い言葉が印象的でした。
参加した学生からは「『我がまま』でいられることのありがたさ、教師や親がいかに子どもに大きな影響を与えるか、自分自身を一番大切にし、周囲の人からエネルギーをもらい、大切な人を愛することの大切さなど多くの学びを得ることができました」との感想がありました。90分の熱い講演はあっという間に終わり、参加者全員が大きな学びと未来への希望をいただいた講演会になりました。