理論と実践の融合を目指すピア・メディエーションプログラムの開発―「集団や社会の形成者としての視点」を働かす特別活動を目指して- 生徒指導実践開発専攻・特任教授 池島 徳大

研究計画・方法

【平成30年度】

1.日本国内で行われている「ピア・メディエーションプログラム」の実践例の調査

 日本国内ですでに取り組まれている「ピア・メディエーションプログラム」導入調査を行う。あわせて、 導入の利点や改善点、ユニークな取組み、視点についても取り上げる。
さらに、事例の収集として、取り組まれているプログラムの提供と収集をおこなう。

2.諸外国の「ピア・メディエーションプログラム」の実践例の収集と現地調査

 諸外国の「ピア・メディエーションプログラム」のごく最近の動向を現地で見聞し、上記の過程で定めた視点に沿って検討を行う。また、最新の実践プログラムを入手するとともに、実践者や研究者と意見交換を行う。訪問国としては、イギリスを予定している。できれば、小学校、中学校も訪問する。

3.師用「ピア・メディエーションプログラム」の開発

(1)教師用「ピア・メディエーションプログラム」の試行的実践
試行版として開発された教師用「ピア・メディエーションプログラム」を試験的に実施する前に、心理教育プログラムの実践経験が豊富な教師集団による検討をワークショップで行う。(研究協力者の増山浩史院生の原籍校での公開授業も含む。)

(2)ワークショップに参加した教師の実践における「ピア・メディエーションプログラム」の使用感を、面接調査によって探索的に聞き取る。そして、同様のことを質問紙調査によって確認的に調べる。
(3)(2)で行った、学校単位でのワークショップに基づく実践による学校の雰囲気などの変化を評価する。

以上の評価結果については、日本教育心理学会や国際学校心理学会(ISPA)での発表を準備する。

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