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コンセプト

LEARNING

いざ「通常の学級」の特別支援教育へ

「通常の学級」の特別支援教育をめぐる学びを究める
発達障害のある子どもの配慮・支援のステップアップ

「通級による指導」を磨く
「通常の学級」の授業・学級経営を考える
「特別支援教育コーディネーター」の力量を高める

2年間の学び

2年間の学び

1年次 前期

4月 発達障害支援基礎実習

オリエンテーション

 授業期間が始まる前に、専攻・コースのオリエンテーションが開催されます。ここで、2年間にわたる本コースでの学びの概要について説明します。その特色は、「学校実践を通した学び」にあります。地域の学校での実習経験を、授業で紹介されるこれまでに蓄積されてきた知識とあわせて考え、実践スキルを磨いていきます。さらに、これからの「通常学級における特別支援教育」を展望するための広い視野を身につけていくことが期待されます。

6月

実習校の決定

 本コースでは、地域の学校実習を通しての学びを重視しています。このため、6市町(川西市、猪名川町、神戸市、加東市、三田市、小野市)の教育委員会と協力・連携して実習を実施しています。実習にあたって、川西市立川西養護学校、加東市発達サポートセンター「はぴあ」、小野市発達支援室からの協力もあります。「発達障害支援基礎実習」の授業時間を利用して、教育委員会担当者から、それぞれの市町における特別支援教育への取り組みについて紹介があります。この内容を参考にして、実習する地域の希望を提出します。連携市町と調整をした上で、6月頃に後期の「発達障害支援ケース実習」の実習校が決まります。

7月

実習校でのアセスメント開始

 後期の「発達障害支援ケース実習」において、個別的な指導を希望する方は「発達障害支援アセスメント演習」でKABC-Ⅱなどの実施方法を学習した後に、実習校において発達障害のある子どもを対象としたアセスメントを開始します。個別的な指導を希望しない方は、ニーズのある子どもを含めてクラス全体の様子を見ていきます。

9月

アセスメント結果報告会

 9月上旬に、アセスメント結果について発表する機会が設けられています。

指導目標検討会

 アセスメント結果に基づいて、9月下旬に個別的な指導の目標について検討をおこないます。

アセスメント結果報告書の作成

 KABC-Ⅱ、WAVES、LDI-R等の結果や担任、保護者からの聞き取り、学習成果物、授業中の観察内容などをまとめて、A4用紙4枚の報告書を作成します。これをもとに、学校・保護者用の報告書を書きます。

「コーディネート概論」 担当 石橋由紀子
「特別支援教育論」 担当 石橋由紀子・石井智也
「特別支援教育リーダーのための創発的コミュニケーション」 担当 宇野宏幸・岡村章司・石橋由紀子
「発達障害研究」 担当 宇野宏幸・井澤信三
「学習障害児指導法演習」 担当 岡村章司
「特別支援教育論文購読と研究方法」 担当 石橋由紀子・岡村章司・宇野宏幸
「発達障害支援アセスメント演習」 担当 宇野宏幸・(小林祐子)
「言語・コミュニケーション指導法演習」 担当 中島武史
「障害者福祉論」 担当 石倉健二
「特別支援教育と通常学級の授業づくり・学級経営」 担当 (松久眞実)
「個別の指導計画演習」 担当 (小林祐子)

 ※2年次に開講されることがあります

1年次 後期

10月

発達障害支援基礎実習

発達障害支援基礎実習

発達障害支援ケース実習

ケース実習の開始

 個別的な指導に取り組む方は、目標設定を検討した後に、週に1回程度の指導に取り組みます。ケース実習の大きなねらいは、PDCAサイクルによる振り返りにあります。手だてや工夫を考えて指導をおこなっていき、その結果を評価していきます。指導実施後には、目標がその子どもにとって適切だったか、手立てが有効に機能したのか、などについて検討します。
 また、クラスに入って取り組むことも可能です。クラスのなかで、ニーズの高い子どもを観察して、どのような支援や関わり方が良いのか見ていきます。特別支援教育的な観点での授業づくりや学級経営に取り組む場合もあります。この際には、実習校や担任と一緒に相談していくことになります。

11月

研究テーマ発表会

 11月頃にテーマ発表会を実施します。2年次の課題実習で取り組む研究テーマをプレゼンし、コース教員からコメントをもらいます。研究テーマは、それまでの教職経験における課題意識を起点としたり、これまでの研究報告を参考にして設定することになります。テーマ発表会へ向けて、ゼミで検討をおこなっていきます。実習校での実践研究となりますので、実習校における特別支援教育の取り組みや課題についても考慮しておきます。

3月

ケース実習報告書の作成

 翌年の3月に、ケース実習報告書(A4用紙6枚2段組)を作成して指導教員へ提出します。指導教員の確認後に、実習校へ提出します。報告書は、「問題と目的」「方法」「結果」「考察」の章立てで書きますが、これは一般的な実践研究論文と同じ構成です。

「コーディネート研究」 担当 石橋由紀子・石井智也
「特別支援教育と教員間コミュニケーション」① 担当 宇野宏幸・岡村章司
「特別支援教育と教員間コミュニケーション」② 担当 宇野宏幸・岡村章司
「特別支援教育と教員間コミュニケーション」③ 担当 宇野宏幸・岡村章司
「家族支援心理学」 担当 岡村章司
「行動支援法演習」 担当 井澤信三
「発達神経医学」 担当 高野美由紀

 ※2年次に開講されることがあります

2年次 前期

4月 発達障害支援課題実習

各自の研究テーマによる実習校の取り組み開始

 研究テーマを確定して、実施計画が出来上がった段階で「発達障害支援課題実習」の取り組みがスタートします。実習校で実践活動をするための時間を十分に確保するため、月水金曜日にコースの授業は設定していません。ゼミでの経過報告は、火木曜日にすることになります。

8月

課題実習発表会

 8月上旬に、連携教育委員会や実習校関係者の参加を得て、課題実習での取り組み内容に関する発表会を実施します。取り組みのねらい、内容とその結果について、発表スライドを作成して、プレゼンします。実習校から、発表について所見をいただきます。コース教員からもコメントがあります。

 ※隔年開講の授業があります

2年次 後期

10月

課題実習報告書の作成

 10月に、前期の「発達障害支援課題実習」で取り組んだ結果をまとめて報告書(A4用紙8枚2段組)を作成します。報告書は、「問題と目的」「方法」「結果」「考察」の章立てで書きます

課題実習リフレクション

 コースの学生全員が事前に課題実習報告書を読んでおき、「課題実習リフレクション」の時間に、報告書作成者へ質問や感想を述べます。このやりとりのなかで、自らの取り組みの意義や成果について振り返ります。この機会は、本コースのユニークなイベントとなっています。指導教員の確認を得た後に、実習校へ報告書を提出します。

12月

修士論文提出

 例年ですと、12月20日が修士論文提出日です。課題実習での取り組みをまとめて、修士論文を作成していきます。修士論文を執筆するなかで、自分の取り組みの意味について、またその価値がどこにあったかを振り返っていくことになります。

2月

修士論文発表会

 修士論文の作成ふまえて、自分の取り組みを実践的な研究として位置づけます。総まとめの発表会として、修士論文発表会が2月下旬に実施されます。この発表会には、連携教育委員会担当者や実習校関係者なども参加します。

 ※隔年開講の授業があります

在学生の学び

その1
その2

修了生インタビュー

修了生 (小学校教諭)
青木伸也さん
INTERVIEW 1
INTERVIEW 2
修了生 (小学校教諭)
和田孝子さん
INTERVIEW 1
INTERVIEW 2
修了生 (ストレート入学生)
松下真歩さん
INTERVIEW 1

教員

宇野 宏幸 教授

岡村 章司 教授

石橋 由紀子 准教授