「模擬裁判・パネルディスカッション」を開催しました(3年社会科)。

 11月30日(月)の午後に、生徒が自ら考えた裁判事例を基に「模擬裁判」を行いました。この「模擬裁判」は、体育館に「模擬法廷」を特設し、生徒が裁判官、検察官、弁護人、被告人、そして被害者でもある証人を演じるものです。裁判事例としては、店に泥棒が押し入り、売上金を奪った上、店長に見つかるや襲って、けがを負わせた「強盗致傷事件」を扱いました。指紋などの決定的な証拠がなく、店長の目撃証言と状況証拠だけで、被告人を有罪に持ち込めるかがポイント。見ている生徒から、「まるで本物の裁判を見ているようだ」との声が上がるほどの出来栄えでした。最後は3年生全員が「裁判員」となって、4人1組の班で「評議」を行い、結果を報告させました。なお、集計でクロームブックを活用したことで、瞬時に結果が判明し、発表することが出来ました。評議の結果では、6割の班が「無罪」、残り4割が「有罪」としました。「無罪」とした理由の多くは、「決定的な証拠がなく、推定無罪の原則で無罪」でした。一方、「有罪」とした班からは、「偶然にしては状況がそろい過ぎている」といった意見が出されました。
 その後、神戸地方裁判所の裁判官、神戸地方検察庁の検事、そして弁護士、生徒2名による「パネルディスカッション」を行いました。生徒が演じた「模擬裁判」の評議の結果についてや、「人が人を裁くときに大事なこととは何か」について活発な討論を行い、それぞれの立場から貴重な意見が出されました。それぞれの立場からの意見を聞くことで、多角的なものの見方に役立つことになりました。また、生徒たちだけでなく、参観された人にとっても、法律の専門家がそろっての「パネルディスカッション」は滅多にないことで、貴重な経験をすることが出来ました。
 「模擬裁判・パネルディスカッション」後に、生徒が書いた感想を「社会科通信」にまとめましたので、ご覧下さい。社会科通信(3年).pdf
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