令和4年度 山口大学ジュニアリサーチセッションの総合発表に出場決定!

 科学部2年生の生田さんが研究したテーマ「アクアポニックスの可能性」を令和4年度 山口大学ジュニアリサーチセッションで総合発表することが決定しました。全国各地の中学・高校10校から79件の応募があり、書類審査の結果、総合発表7テーマ、一般発表55テーマが選出されました。
 3月18日(土)に山口大学 吉田キャンパスで口頭発表(10分)と質疑応答を行う予定です。
生田さんは、農作物の水耕栽培と魚の養殖を組み合わせた次世代の循環型農業である「アクアポニックス」について研究し、SDGsとの関係にも目を向け、持続可能な開発目標の早期達成に貢献する取り組みをまとめて報告します。
要旨
私は中学生になり、科学部に所属し、そこで金魚やメダカを飼うようになった。しかし、季節が夏になると、水温が上がり、水槽の水がすぐに汚れてしまうようになった。そこで、水をきれいに保つ方法はないかと考え、インターネットで調べてみた。そして、"アクアガーデン"というサイトでアクアポニックスのことについて紹介されていた文章を読み、アクアポニックスを知った。 その後、YouTubeで"アクアポニックス大学"というチャンネルを見つけ、アクアポニックスの仕組みや特徴、SDGsとの関係について知ることができた。アクアポニックスとSDGsの関係は深く、海外ではアクアポニックスをSTEM教育として取り入れている学校もあった。 だが、アクアポニックスは既製品が広く出回っておらず、入手も困難になっていた。そこで私は、アクアポニックスを簡単に作る方法を探そうと考え、日々試行錯誤しながら装置を製作している。 私が作った装置は、製作して2日後から、水が透明できれいになっていて、魚も元気に泳いでいた。pHを測ったところ、6.2となっていて魚にとって良い環境を作り、植物にも害を与えていないことが分かった。 さらに、このアクアポニックスのシステムは自然界の生態系のサイクルと似たものになっているため、この装置を作ることで自然界の縮図も体験することができ、自然を知る環境学習としても効果的な取り組みとなった。

アクアポニックスの写真.jpg