幼小連携における適時型入学体験活動の試み 〜STEAM教育教材の活用を通して〜 教育実践高度化・教授 溝邊 和成

研究計画・方法

研究目的を達成させるために、以下のような組織と研究予定を設定した。

研究組織

チームA(研究推進・ニュージーランド情報担当):溝邊、名須川、飯野、永井、Sue Cherrington
チームB(小学校担当):上原、冨田、中野、第1学年担任教諭3名(令和3年4月以降に最終決定)
チームC(幼稚園担当):森田、礒野、5歳児担任教諭等3名(令和3年4月以降に最終決定)

※研究の進捗状況に応じて、心理学(幼児・児童)、STEAM教材関連の研究者・実践者(学内外)の支援を仰ぐようにする。

研究予定
<基礎研究期(令和3年5月〜令和3年8月)>

 4月では、本研究の準備として、研究参加者・実践担当者の確認・確定を行っておく。研究会合は毎月1回を定例とし、原則としてチームAが推進役を務める。
5月:研究会合1(研究目的・内容の共通理解:組織、年間計画、具体的作業等)
6月:研究会合2(基礎研究1:幼小連携の今日的課題、ニュージーランド研究、STEAM教材基礎研究)
7月:対面またはオンライン会議(ニュージーランドと交流)・学会(PECERA)参加/情報収集
   研究会合3(基礎研究2:ニュージーランド視察報告、STEAM教育の教材研究・選定・作成①)
8月:研究会合4(基礎研究3:STEAM教育の教材研究・選定・作成②、具体的実践案の検討)

<プログラム実施及びデータ収集・分析期(令和3年9月〜令和4年3月)>

 具体的なプログラム実施については、チームB・Cが主担当とし、データ収集・分析はチームAが主担当とする。研究会合5〜10については、期間内にプログラムに応じて適宜開く(設備費、消耗品費として計上)。

<プログラム:5歳児(a)(案)>
・小学校模擬体験①:教員(幼)が幼稚園で5歳児(a)   にSTAEM教材を用いて指導(約30分)
・小学校模擬体験②:教員(幼)が小学校で5歳児・児童(a)にSTAEM教材を用いて指導(約30分)
・小学校模擬体験③:教員(小)が幼稚園で5歳児(a)   にSTAEM教材を用いて指導(約30分)
・小学校模擬体験④:教員(小)が小学校で5歳児・児童(a)にSTAEM教材を用いて指導(約30分)

※2ヶ月を基本単位期間とし、3グループに分かれてプログラムを実施(例 9月〜10月:5歳児(a)、11月〜12月:5歳児(b)、1月〜2月:5歳児(c))。児童の合同参加も含む。
※5歳児(a):誕生月4月〜7月、5歳児(b):誕生月8月〜11月、5歳児(c):誕生月12月〜3月
※プログラムの詳細は、予め児童の配置可能性等も鑑み決定するが,場合によって変更することもある。
※プログラム実施中に、ニュージーランドからの視察・研究交流を受け入れる予定である。

 2月末〜3月上旬:小学校授業体験(小学校で幼小交流授業:生活科「遊びの広場」のイベント等に参加、1年生のサポートによる5歳児の小学校生活体験:登校から下校まで)

<研究集約期(令和4年2月〜令和4年3月)>

 2月〜3月:実践担当教員、保護者等への面接調査・質問紙調査の実施・分析・考察を行う。また、研究会合11において研究成果と課題を整理し、成果報告会を開催する(3月初旬予定)。加えて、翌年の論文投稿(紀要または関連学会)の準備を行うとともに、今後の研究継続可能性についても検討する。

※研究倫理上の留意点:本研究は、幼児・児童の活動の様子を記録・分析等を行うことから、撮影等に関しては、小学校、幼稚園並びに保護者に対して、研究趣旨や方法等に関する説明を行い、承諾を得る。なお、不測の事態が生じた際は、直ちに研究を中断し、本学の研究倫理に従うとともに管理者等と相談の上、迅速に対応する。

成果発表会

成果発表会は、次のように実施する予定である(成果発表会経費として計上)。
1.日時:2022年 3月19日(土)10:00〜12:30
2.会場:神戸HLC兵教ホール
3.対象:学内外の研究者、学校教育・幼児教育関係職員、院生・学生等(約100名)
4.主題:幼小連携における適時型入学体験活動の試み 〜 STEAM教育教材の活用を通して 〜
5.形式:成果報告、シンポジウム(一部パネルディスカッションを含む)

※ニュージーランドからの参加も可能とするため、一部オンライン形式に対応させることも検討。

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