Society5.0時代を生きぬく子どもを育成する小学校カリキュラムデザイン―PBL(Problem Based Learning)をベースとした教科学習の創造― 兵庫教育大学附属小学校・教諭 末永 琢也

研究計画・方法

(1)研究計画と方法

※ICT活用に関わる研修や先進校への視察は,適宜実施する。

【4月~5月】
①Society5.0時代を生きぬく子どもに求められる資質・能力を仮設定する。②教科部と共同研究者で研究テーマや方向性を協議した上で,教科カリキュラムをデザインする。③共同研究者の森山教授,永田教授からICT教育やSTEAM教育についての研修を受ける。

【6月~7月】
④学校の全体研,授業研で授業を公開し,授業研究を行う。⑤実践交流会を実施し,共同研究者や他校の教員と検討を行うとともに,研究を周知,発信する。

【8月】
⑥共同研究者と共に,教科部の研究の進捗状況について協議しながら,指導と助言をいただく。

【9月~12月】
⑦教科部ごとに,全体授業研究会を行い,教員や共同研究者と共に,理論と実践を融合させていく。

【1月】
⑧研究大会を開催し,研究の成果を全国に発信する。

【2~3月】
⑨子どもや教師のアンケートを基に,PBL型学習の有効性を明らかにする。⑩4月に作成した教科カリキュラムと実際に実施したカリキュラムを比べ,修正した意図や課題を共有し,次年度のカリキュラムを作成する。⑪研究の成果を基に,仮に設定しておいたSociety5.0時代を生きぬく子どもに求められる資質・能力を吟味し,再度設定する。⑫報告書の作成と兵庫教育大学教育実践学叢書や論文の作成を行う。

(2)その他

①設備について
「ディスプレイ」,「iPad用ペン」,「アップルTV」などICTの活用に向けた備品は大学に申請をしている。そこで,本共同研究活動では,プリンターとスキャナーを購入する。これにより,デジタル(iPad)とアナログ(ノート等)をリンクさせたポートフォリオの作成ができるようにする。プリンターでデジタル上に作成した作品をプリントしたり,スキャナーで,子どもの作品や日記などを取り込んだりと授業で活用することができる。これからの子どもの学びには欠かせない備品である。

②調査について
PBLとICTを融合した教育に取り組んでいる先進校(2校)に調査に行く。1校につき2名派遣予定。※先進校は現在,調査,選定中である。

③共同研究者について
兵庫教育大学大学院学校教育科の森山教授・永田教授と共同研究を行う。基本的な経費は出張費と交通費のみとなる。成果発表会では,「Society5.0時代における子どもの育成(仮)」をテーマにシンポジスト(2~3名),講演者(1名)を依頼するため,謝金,宿泊費,交通費等が発生する。

④兵庫教育大学附属中学校との連携
本共同研究で明らかになった研究成果は附属中学校と共有し,小・中の連携した研究へと発展させていく。

成果発表会

(1)形式

令和3年度兵庫教育大学附属小学校の研究大会(2日間開催)において成果を発表する。
対面とWeb会議システム(Zoom等)を併用したハイブリット開催とする。
※コロナ対応として2日間開催として,参観者を分散する。
午前:授業公開,分科会
午後:シンポジウム(1日目),講演会(2日目)

(2)参加対象者

学内・学外の研究者,附属3校園,全国の学校教員など

(3)会場

兵庫教育大学附属小学校 各教室,多目的室,体育館

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