VEOを活用したオンライン教員研修プログラム開発のための基礎研究 教育実践高度化専攻・言語系教科マネジメントコース・教授 吉田 達弘

研究計画・方法

1)研究代表者・研究分担者の相互関係

研究代表者(吉田)は,協力していただく小学校2校との調整,研究全体の推進と統括を担当する。海外から参画いただくVideo Enhanced Observation Inc. CEOであるPaul Miller氏には,VEOの開発面・活用面での助言,ヨーロッパ等での活用事例の紹介(主に,オンライン会議を通じて実施),また,Oxford University Press, TurkeyのChris Sheen氏には,氏がトルコ,ベトナム,アフリカなどで実践しているVEOを使ったオンラインでの英語教員研修プログラムの紹介,日本の小学校での英語教育に適したプログラムの開発とオンライン上でのファシリテーションのあり方について助言をいただく。また,外国語活動を担当する丹波篠山市立西紀小学校の岸本周子教諭と三木市立緑が丘東小学校の伊藤寧教諭は,VEOを活用した授業研究を実施していただき,オンラインでの教員研修プログラムの開発について,学校教育現場の視点から助言をもらう。

令和2年度の研究は,以下のような計画で進める。

2020年5月
研究協力校 (丹波篠山市立西紀小学校・三木市立緑が丘東小学校)の打合せ
VEO導入のための環境整備(Apple iPad, モバイルルーター等の導入)
VEOを使ったオンライン教員研修の先行事例の収集(Miller氏とのオンライン会議)

6月
各小学校での英語授業の実施,撮影,VEOを通した授業研究の試行

8月
Sheen氏による専門的知識の提供,ファシリテーション技術のデモ(神戸ハーバーランドキャンパス)
Miller氏とのVEO活用に関するフィードバック,改善(オンライン会議)

9〜10月
各小学校での英語授業の実施・撮影,VEOを通した授業研究の本格実施

11〜12月
英語授業のオンライン教員研修プログラム(案)のまとめ

3月上旬
成果発表(オンライン教員研修のデモンストレーションおよびワークショップ)の実施(本学神戸ハーバーランドキャンパス)
成果の学術誌への投稿

2)主要設備(現有設備を含む)との関連,旅費・謝金等

 VEOを活用するために必要な物品一式(Apple iPad, モバイルルータ等)を購入し,小学校(2校)に導入する。また,旅費については,成果発表会にMiller氏を招聘するための往復渡航費・宿泊費,Sheen氏の往復渡航費・宿泊費,申請者が小学校2校を訪問するための交通費(各校3回,計6回),神戸ハーバーランドキャンパスへの打合せおよび成果発表ための交通費,Miller氏,Sheen氏への講師謝金(2回)が含まれる。また,成果をとりまとめた論文の英文校閲を計上している。

成果発表会

 成果発表として,2月下旬〜3月上旬に,本学神戸ハーバーランドにて,VEOを実際に使ったワークショップの開催と,Sheen氏によるオンライン教員研修のデモンストレーションを実施する。学内外の大学教員および授業研究に取り組む学校教員・大学院生を参加対象とする。

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