2025年10月 1日掲載
2025年度後期展 ふつうのとくべつ/とくべつのふつう―個性のいきる作品と個性をいかす教育
「ふつうってなに?」と、個性豊かな美術作品を通して考える企画展です。展示するのは障害のある方による作品ですが、だから「とくべつ」なのではありません。誰しもが送る「ふつう」の生活の中で、絵と向き合う時間がある、そんな時間を大切にしてれる人や環境がある。それらが「とくべつ」な作品を生み出しているのです。個性を「とくべつ」なものとして伸ばす美術の教育実践例も併せて紹介し、観る人の「ふつう」を問い直します。
【ご挨拶】
「ふつう」って何だろう?今回の展示では、美術作品を通してこの問いに挑んでいます。
作品は「障害」のある人の創作・表現を支援する活動や特別支援学校の美術授業から生まれました。
これら作品からあふれ出て来るのは、作者自身がもっている「価値」であるように思えます。「ふつう」になっていくことではないのです。作者それぞれが「とくべつ」な存在です。
紹介されている特別支援学校では「とくべつ」を開花してもらえるように授業を展開しています。授業を見ていると、教育の本質が児童・生徒がもっている可能性を引き出して伸ばすことにある、と気づかされます。
作品をじっと見ていると「とくべつ」が「ふつう」を揺らしている、ような気もしてきます。作者自身の「価値」を発見するためには、ただ純粋に作品に向き合えばよいのだろうと思います。ただ、それだけです。
「ふつう」と「とくべつ」。それは、私たちの心にある境界線に過ぎません。
発達障害支援実践コース教授 宇野 宏幸
【フライヤー】画像をクリックでPDFが開きます
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【開催期間】
2025年10月1日(水)~2026年2月15日(日)
【会 場】 教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】 兵庫教育大学附属図書館に準じます。
※臨時に休館する場合があります。
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