2017年10月17日掲載
今年度の後期展は、「学生服-時代と共に-」と題して学生服が制定されて以降、その教育的意義や児童生徒の受け止め方が時代とともにどのように変化したのかを概観し、現代における役割を再考する機会となることを望んでおります。 明治期に森有礼文部大臣により軍服に影響された男子用学生服が採用されて以後、児童生徒の制服は精神の涵養に資することが主な機能でした。一方で女子児童生徒のものは、羽織袴、洋服採用、和服回帰、セーラー服導入等多様に変遷したようです。 1960年代頃には、服装や頭髪の自由化の波が押し寄せましたが、その後「長ラン」といった変形学生服が対抗文化の象徴となりました。80年代から90年代にかけてブレザーなどの新しい制服を求める動きも出始め、現代では学生服が多様化し、ファッション志向の高いものもあります。 このような学生服の変遷の中で、経済性、精神性を中心とした在り様から若者の文化的トライブを自覚させる求心的な役割への変化などを読み解くとともに学校文化を再構築する新たな学生服の可能性を探る契機となれば幸いです。【開催期間】平成29年10月2日(月)~平成30年2月28日(水) 【会 場】兵庫教育大学教材文化資料館(附属図書館内に併設) 【開館時間・休館日等】兵庫教育大学附属図書館に準ずる。 |
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