2021年10月15日掲載
2021年度後期展 おしえて!オノマトペ:音や様子をズバッと伝える魔法のことば
今期の展示は「おしえて!オノマトペ:音や様子をズバッと伝える魔法のことば」です。 「オノマトペ」は「擬音語・擬態語・擬声語」などの総称として使われる言葉です。時には「象徴詞」との言い方もされました。音声の持つ語感が脳に働きかけてイメージを喚起させる「音象徴」という現象に基づいています。 日本語のオノマトペは4000語ほど、他言語の3~5倍あるともいわれます。種類の少ない日本語動詞のバリエーションを補うために進化してきたと考えられます。例えば、英語や中国語などでは動詞一語で表現されるところを、「オノマトペ+動詞」で表現する状況があります。英語なら「see・look・watch」、中国語なら「見・視・観」のように動詞を使い分けるのに対して、日本語は「ちらりと見る」「ぼんやり見る」「じろじろ見る」などのオノマトペを用いることで状況をより簡単に、分かりやすく表現していると考えられます。 近年は教育・スポーツ・医療・料理・広告等々の諸分野で感性に訴えるオノマトペが注目され、指導や伝達の言葉として活用する研究も進められています。例えば、痛みを表す表現として、「キリキリ」「ズキズキ」「ピリピリ」「ジンジン」「チクチク」「ガンガン」等の様々なオノマトペがあり、実際に痛みを説明したり理解させたりする際に大変役に立ちます。 ちょっと不思議な言葉「オノマトペ」の世界にとっぷり浸って楽しんでみてください。 |
【開催期間】
2021年10月1日(金)~2022年2月28日(月)
【会場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準ずる。(※臨時に休館する場合があります。)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、学外者の入構を制限しています。
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