2025年度前期展 おかえり!長岡先生―「考えあう授業」をもう一度
かつて本学教授も務めた長岡は、小学校の教員として子どもの価値観や興味関心をさぐり、徹底的に理解することで、学習する子どもが主体となる授業づくりの先駆けとなりました。特に社会科教育に大きな足跡を残し、今も多くの教育者に影響を与えています。
今回の展示では、そんな長岡がどのように子どもたちをさぐり、授業づくりに活かしていたのか、実際の子どもたちの作文や研究の記録など、本学に寄贈された貴重な資料をもとに、長岡のライフワークを辿ります。
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【ご挨拶】
みなさんは、長岡文雄先生(1917-2010)をご存じでしょうか。 長岡先生は、1943年から1980年まで現在の奈良女子大学附属小学校の前身である奈良女子高等師範学校附属小学校(のちに奈良女子大学文学部附属小学校)で深い人間理解に根ざした教育を行った実践家として知られています。 そのなかでも、特に生活科や社会科、総合学習といった学びの原点となる「しごと」「けいこ」「なかよし」によって構成される「奈良プラン」と呼ばれた戦後を代表する新教育の担い手として、数多くの著作や論文を今日に残しています。 本展では、子どもたちとのやりとりを記した日記、子どもたちと学び合った学習記録、有名な授業実践を追体験できるコーナーなど、貴重な資料をもとにして長岡先生の軌跡を辿ります。 また、長岡先生は、兵庫教育大学教授として、1980年に新設された兵庫教育大学附属小学校で副校長の重責を担い、本学の教育研究においても多大な功績を残しました。こうしたご縁から教材文化資料館への寄贈が実現しました。 これからの教育を考えるたくさんのヒントが遺された貴重な資料から、長岡先生が追究した<この子>を拓く力をぜひ感じていただけたらと思います。
社会系教科マネジメントコース 福田喜彦
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【フライヤー】
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【開催期間】
2025年4月1日(火)~2025年8月31日(日)
【会 場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準じます。
※臨時に休館する場合があります。
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