言語習得理論に基づく小学校英語教育のプログラム開発 教育内容・方法開発専攻・文化表現系教育コース [言語系教育分野(国語)]・准教授 菅井 三実

研究計画・方法

<研究の流れ>
「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」の定義に関する検討

・本学教員へのインタビュー調査 ・他大学への訪問調査
・本学学生への質問紙調査 ・文献調査

具体的な教育内容・方法の作成とアクションリサーチによる効果の検証
・教職実践演習に加えて,他の授業科目での具体的な教育内容・方法の案出
・確認・評価指標の作成 ・アクションリサーチ ・授業モデルの提案

【平成25年度】
1.「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」の定義に関する検討
(1)本学教員へのインタビュー調査
 「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」や「授業や授業外の諸活動と学生の学び」などのテーマに関して,本学教員がどのような考えをもっているかを半構造化インタビューにより把握する。〈ビデオカメラ,ICレコーダー,音声起稿経費〉
(2)他大学への訪問調査
 教職実践演習への取組が良好であるとされている他大学を訪問し,他大学の教員に対するインタビュー調査により教職実践演習の内容や方法,ならびに,その背後にある「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」に対する考え方等を調べる。また,質問紙調査も計画する。〈国内調査旅費〉
(3)本学学生への質問紙調査
 本学での4年間の学びを終えようとする学生が,「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」に関して,どのような考えをもっているか等を把握するため,これまでの共同研究で筆者らが作成・実施した授業評価アンケートを基礎に「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」にかかわる項目を充実させた新たな質問紙を作成し,教職実践演習を受講した4年次生を対象に実施する。なお,この取り組みは,全学で実施することが求められている授業評価としての意味を併せもつ。〈パーソナルコンピュータ一式,アプリケーションソフト,記録メディア,データ入力経費〉
 (4)文献調査
 学生の「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」に関して,教育学や心理学,教科教育等の領域から関連する文献をレビューし,その状態にかかわる理論的知見を得る。〈図書〉

2.「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」を促す具体的な教育内容・方法の案出と評価指標の作成
 上記1.の調査結果をふまえ,教職実践演習や他の授業あるいは授業外の諸活動を通して,学生の教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成を促すための具体的な内容と方法を考案する。あわせて確認・評価指標を作成する。

【平成26年度(予定)】
1.「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」の定義に関する検討
 前年度に収集したデータの分析と考察を行う。その結果を踏まえて調査を計画し,実施する。
2.「教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成」を促すアクションリサーチ
 (1)教職実践演習に加えて,初等実習リフレクション等でのアクションリサーチを実施する。そのために,本学の特定のコースに協力を依頼し,あるいは,学生から参加者を募ったうえでグループを構成し,特定のコースやグループを対象に,前年度に案出された具体的な働きかけを実際に行い,評価指標にそって質問紙調査やインタビュー調査を行い,効果を検証する。
 (2)結果を総合して,教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成をめざした授業モデルを提案する。

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