本研究は,兵庫県立伊川谷高等学校、淳心学院中学校、伊丹市立伊丹小学校、岡山市立平島小学校、高梁市立富家小学校の協力を得て、児童生徒に小型音声翻訳端末を自学自習で活用してもらい、クラウド上に収集保存された活用内容を分析する事で、各校種学年によって必要とされる語学学習の自学自習内容を推察し、より高い学習効果が期待できる学習法を提案するで、児童の自己効力感,学習意欲を高め,成績の向上につなげることを目的とする。研究におけるデータ収集は、データ収集の協力先となる学校は本研究室に所属する学生の勤務校であり、そこで収集されたデータの解析は統計的処理を行う。
本研究は平成31年度の1年間で実施する。主な活動内容は以下の通りである。
1.小型音声翻訳端末を入手済みの物と合わせて10台準備する。)
2.小学校・中学校・高等学校で時期を調整した上で、小型音声翻訳端末を1人当たり1台1週間の期間で貸与し、自由に自学自習に活用してもらう。
3.小型音声翻訳端末の貸与終了毎にクラウド上に蓄積された活用データを入手する。
(4ヶ月程度で上記2~3を繰り返し、各校種学年毎の複数の児童生徒の活用データを蓄積する)
4.蓄積されたデータを統計処理を用いて解析する事で、各校種学年毎の活用内容の分析を行う。
5.4の分析を元に、小型音声翻訳端末を含めたICT機器のより効果的と思われる活用法を児童生徒に提案する。
6.児童生徒に5の提案を考慮した上で再び小型音声翻訳端末を自学自習に活用してもらい、先の活用時との差異をアンケート形式にて回答してもらう。
小型音声翻訳端末10台を1人につき1週間貸与することで行う。収集されたデータの解析等は本研究室の学生が行う。また、小型音声翻訳端末よりもタブレット端末等の他のICT機器を活用する方が学習効果が上がると考えられる場合には、同台数のタブレットを他施設より借用して実験に用いる。