乳幼児期の防災教育とESDに関する研究―環太平洋地域におけるSDGsを踏まえて 理事・副学長 名須川 知子

研究の概要

 乳幼児期の防災教育については、訓練としての事例は散見されるがESDとの関連からの自然の恵みと脅威の両面からの実践研究は不十分である。しかし、ESDを踏まえ、2030年をゴールとしたSDGsとしての持続可能な社会をつくるための教育を基底に推進していくことが重要である。特に、乳幼児期の防災として、系統的な研究のされている台湾、ニュージーランド等の環太平洋地域での自然災害への教育について、課題の共有と方法を学ぶため、これまで本学主催で国際シンポジウムの複数回実施し、台湾教育大学との共同研究を進めてきた。

 これらの研究を発展させ、より実践的な指針を明確にするため、本研究では、①台湾、ニュージーランド等でのSDGsに基づく実践や保育記録方法、分析を通し、②附属幼稚園等での実践園での試行を含めた総合的な防災教育を進め、わが国における乳幼児期の防災教育のあり方を踏まえたモデルを構築し、親子防災教育の教材開発を目的とする。

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