Society5.0時代における教師の力量形成に資する授業科目群の開発 学校臨床科学コース・准教授 奥村 好美

研究の概要

 本研究では、Society5.0時代における教師の力量形成に資する授業科目群を開発することを目的とする。それにより、従来の授業のあり方に捉われることなく、ICTを活用し、他者と協働的に、長期的・多角的な視点を持って新たな教育活動を設計・実践・省察・改善できるような力を育成する科目群の1つのあり方を提案することを目指す。具体的には、求められる力を院生が総合的に高められるように4科目を相互連携させた授業科目群を創出する。そこでは、兵庫教育大学と東京学芸大学の院生が遠隔技術を活用して継続的に連携する場を設ける。こうした本研究は、複数の連携科目を通じて新しい時代の教師に求められる力を総合的に高めるあり方を提案できる点、遠隔技術を活用して継続的に他の教職大学院と連携を行うことで、院生が多様な他者と学びを共有し協働的に省察する機会を創出するあり方を提案できる点に特色や独創性があるといえる。さらに、より良い授業科目群を創出するために本研究の中核的事項に精通しているオランダの教育専門家と連携し、助言を得る。これにより、幅広い視野と確かな専門性に基づき授業科目群を開発できると考えられる。こうした本研究には、Society5.0時代に求められる教師の力量形成に資する授業科目群の1つのモデルを提案することができるという意義があるといえる。

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