令和元年度からの教育課程における学びの可視化に関する研究―新カリの教育効果の検証― 理事・副学長 須田 康之

研究の概要

 本研究の目的は、本学のカリキュラムによって学ぶ学部学生がどのような力を身につけているのかを検証することにある。すなわち、令和4年度に入学する1年生と学部在学中の2年、3年、4年生までを対象として、質的調査と量的調査の2つによって、学生の学びの可視化に迫る。
 質的調査とは、学部学生への聴き取り調査を意味する。この調査は、単なる聴き取りではなく、インタビューアーが介在することで、学生の学びのストーリーを作り上げていくような聴き取りを実施することを企図している。学生が何に不安を感じ、どのように教員になることに向き合っているのか、教員になる意思決定をどのようにして行なったのかを聴き取り、学生の語りをもとに学生へのサポート体制を強化する。
 量的調査とは、教員採用試験の受験の有無ならびに教員採用試験の合否を被説明変数とし、それにかかわる主要変数を抽出し、パネルデータ分析を実施することにより、2時点間の回帰分析ではなし得ない、4年間を通した変数間の影響関係を明らかにする。
 質的調査と量的調査の2つの手法によって、学部学生の学修成果の可視化に迫り、学修成果の可視化の方法論を確立する。

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