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　本申請の代表者は、長期にわたり、特別支援を必要とする知的障害児・者の対話研究、ならびに言語学的背景を充実させたリッチコンテンツの英語教育実践についての研究に携わってきた（平成30年3月に出版された本学の叢書はこの一環である）。両者を融合させ、支援を必要とする児童と共に学ぶインクルーシブな環境を射程に入れた、聞く力の育成につながる外国語活動の実践モデルを構築し、可能な形で実践することが本研究の目的である。 現在、小学校英語教育における文字指導への関心の高まりがある一方で、（音声）言語の発達的観点から最も基本的で重要な音声的側面の指導方法開発については、未だ課題山積の状況が続いている。実践者である教師も子どもも共に興味を持って楽しく取り組むことができ、知識・技術両面での英語力の育成につながる有効な実践スタイルとして、話を聞く力を育む効果の高いと言われる対話的多感覚ストーリーテリングの手法を取り入れ、音声・文法的要素を適切に盛り込んだ単元モデルの構築に向けて、具体的な試案を作成し、実践する。