「話を聞く力を育成する英語教育実践方法開発:ストーリーテリングの活用」 言語系教育コース 有働 眞理子

研究計画・方法

【2019年度】

 1年という限られた期間で授業実践の計画立案から実践、振り返りまでトータルな実行を可能にするには、対象校を小学校に限定し、現行の文科省教材(We Canなど)の単元を(実践時期に合わせて)一つ選ぶこと、その単元に採用されている表現が活用できる「お話し」のネタを選定する。数回に分けて、他感覚のストーリーテリング実践が可能な準備段階を設け、それぞれに知識やスキルの項目を組み込み、音声表現のポイントを確認の上、作業や活動の内容を調整していく。教材と授業方法を詳しく検討し、かつ、学校への交渉等状況の調整も含めて、7月中に実践の準備を完了する。8月に、山下桂世子氏に特別支援に配慮した言語活動についてのワークショップを通して学び(予定調整済み)、10月から12月にかけて、プロのストーリーテラー光藤由美子氏に語りの手ほどきを、音声学・音韻論専門家の川越いつえ氏に、語りに必要な音声表現技術についての指南を受けるため、ワークショップを開催し、現職の教員や研究メンバーとともに、実践方法についてのスキルアップ及び吟味を行う。授業実践は時期的に落ち着いた2月に実施し、その後速やかに振り返りの議論や考察を行い、実践結果をまとめ、成果と課題について分析する。

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