Society5.0時代を生き抜く人材育成のための探究学習プログラム―「高校生版・Information Analysis 5&5」の有効性の検証― 教育実践高度化専攻・グローバル化推進教育リーダーコース・講師 吉田 夏帆

研究の概要

 社会の変化が激しいSociety 5.0時代の学校教育には、学習者が様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことや、玉石混淆の情報を見極めて知識の概念的な理解を実現し、情報を再構成するなどして新たな価値につなげていくことのできる資質・能力の育成が求められている。申請者らが取り組んできた「Information Analysis 5&5」は、まさにそういった資質や能力の育成を目指す探究学習の手法である。
 このような背景から、本研究の目的は、この手法を用いた探究学習プログラム「高校生版・Information Analysis 5&5」の有効性を検証することにある。具体的には、①同探究学習プログラムの目標や枠組みは文部科学省が提示する「総合的な探究の時間」のそれと合致しているか、②同探究学習プログラムは「総合的な探究の時間」で育成すべき学習者の資質や能力の獲得に貢献し得るか、③同探究学習プログラムは実際の学校現場においてどの程度実現可能性が見込めるものか、という3つの点を明らかにする。そして、高等学校におけるより効果的かつ実現可能性ある探究学習プログラムの実践に資する知見やロールモデルの提示を試みる。

Page Top