森高大樹先生 広島県東広島市立西条小学校教諭(平成28年3月修了)
「4年2組森高学級」という教室掲示を見るたびに,夢に見た小学校教員として今,現場に立っているのだと身が引き締まります。4月からの怒涛の3カ月が過ぎ,無事に夏休みを迎えることができ,少しホッと一息ついているところです。4年生39名の担任として,周りの助けに感謝しながら新鮮で刺激的な日々を過ごしています。
実地研究やインターンシップで経験したことは,教師の仕事のほんの一部分だったこと,まるごと児童を預かる大変さを改めて痛感しています。そして,実地研究で専門教科の教材研究を深く,じっくりできたことが本当に幸せな時間だったと,今つくづくと感じます。
うまくいかないこともありますが,教員となりうれしく感じたことは,勉強が苦手でいつも「わからない。」「やりたくない。」といっていた子どもが,算数の図形の学習で「わかった!」「もっとやりたい。」と笑顔で言ったことです。子どもの成長,変革を目の前で感じるとき,教師のやりがいを感じます。子どもとの関係づくりや子ども同士の集団づくりに悩むこともあり,毎日が真剣勝負の日々です。「一隅を照らす」校長先生から教えて頂いた言葉です。どの子にも光を当てて,一人一人を輝かせられるよう今後も全力を尽くしていきたいと思います。これから教員を目指すみなさん,様々な子どもと積極的に関わり,子どもを「みる目」を養ってください。みなさんのことを待っている子どものために,二度とない日々を仲間と共に大切に過ごしてください。
山本嘉紀先生 京都府京都市立桂川小学校教諭(平成28年3月修了)
私が小学校教員として現場に出てから,2か月が経ちました。
1年生の担任をしている中で,力の至らなさを痛感する場面にたくさん出会います。
例えば,「教科書を出します。」と指示しても,行動が遅かったり,違ったりする児童がいます。
私は,「短い言葉で,一時に一事を指示したのに・・・」と不満を感じ,責任を児童に転嫁している時期がありました。恥ずかしい間違いです。
その児童は,私以上に,学校生活の中で困りを感じています。
責任は私自身にあります。そこで,私はその児童と目を合わせてから全体に指示をするように変え,児童自身が困りを感じることが少なくなるように工夫をしました。
今は,毎日,ノートに成果と課題を記入し,次の日を少しでも変容して迎えられるように努力しています。児童と共に私自身が変容していくことに強く喜びを感じています。
後輩のみなさん,ぜひ,希望に胸を膨らませて,今できることに全力で取り組んでください。