教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成を目指した授業モデルの提案-「教職実践演習」を中心に- 教育内容・方法開発専攻 行動開発系教育コース・教授 岸田 恵津

研究の概要

  本研究は,筆者らが2年間にわたって取り組んできた教職実践演習の授業改善を引き続き行い,その取組を通して把握できた成果と課題に基づき,教職実践演習を含む授業や授業外の諸活動を通して,学生の教員としての実践的資質能力の有機的統合と形成を促す具体的な内容・方法を案出・実践し,その効果を明らかにするものである。本研究では,質問紙調査やインタビュー調査等の結果をもとに,教員としての実践的資質能力の有機的統合・形成を目指した教職実践演習の授業を改善し,並びに教職実践演習を中心とした授業モデルの作成を行い,アクションリサーチによって効果を検証する。
 教職実践演習にかかる授業改善は,教員養成を行うすべての大学に求められる喫緊の課題である。加えて,教職実践演習のカリキュラム上の位置づけから,この授業科目にかかる改善は,教員養成カリキュラム全体に波及するものであり,本研究の取組は,現行カリキュラムの検証と改善につながることも期待される。

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