地震合同訓練をとおした防災教育の効果と課題-ESDの視点から- 幼年教育・発達支援コース・教授 附属幼稚園・園長 横川 和章

研究の概要

 近年、わが国では多くの大小多くの地震が発生し、また南海トラフ地震も起こる予想が伝えられている。また、東北大震災の際、日頃の小中学連携のあり方が避難をする際に大きな貢献をした。そのような中、本学の附属学校園等でも合同で地震の防災訓練を実施することは僅々の課題であると言えよう。

 そこで、平成30年11月6日に予定されている3校園と子育て支援ルームの地震の合同訓練に際し、その準備や実施した結果と課題について、3校園等合同で整理、分析する必要がある。さらに地震訓練をきっかけとして、附属学校での日々の生活の中での防災・減災の意識を醸成し、子育て支援ルーム、学童保育での誘導のあり方や環境設定についての課題も明らかにする。

 その際、訓練としてだけではなく、持続可能な教育(ESD)の視点から防災教育のあり方を探求することで、子どもの発達、校種等に応じた防災教育カリキュラム、教材開発へつなげるための基礎的な知見を得たい。加えて、就学前カリキュラムとしての防災に関する教材開発も少ないことから、0~5歳児に応じた保護者を含めた防災内容の開発に取り組み、本学の山国地区における防災教育を継続していきたい。

 以上、0~15歳児の子どもたちの防災を考えることで、将来的にESDをベースとした教員のための防災教材開発へとつなげる基礎的な実践資料を得たいと考える。

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