小学校国語科「活用型」単元における評価方法の研究―学びの価値をメタ化する活動に着目して― 教育実践高度化専攻・小学校教員養成特別コース・教授 勝見 健史

研究計画・方法

【平成25年度】

 平成25年度は、下記の3点を主に行う。
 1.協力学校の教員に対する国語科「活用型」単元についての意識調査と評価方法の構築に向けての打ち合わせ
 2.協力学校における「活用型」単元の開発および指導過程における評価にかかわる課題の明確化
 3.「国語科単元学習」「メタ思考」「真正の評価」 に関わる研究資料の収集
1.については、共同研究者の勤務する協力学校とは既に授業研究において共同研究関係にあるが、改めて今回申請の課題についての協力の依頼を行い、調査・研究の進め方について協議を行う。また、「活用型」単元についての意識調査を実施し、研究開始時点における学校教育現場の教員の課題意識の位置を明確にする。
2.については、「活用型」単元の開発過程で、単元開始当初、単元過程、単元末における評価の在り方について、評価時期(いつ)、評価主体(誰が)、評価内容(何を)、評価方法(どのように)を視点に実践上の課題を明確化する。開発した単元は、「豊岡市国語科カリキュラム」の冊子内容に反映させる。
3.については、協力学校への授業研究会参画と並行して、「活用型」単元の評価方法の学際的背景を確証するための国内外の文献・資料の収集および分析を行う。
以下、平成25年度の研究計画と経費との関係を示す。
(1)協力学校における調査および授業実践・授業研究会の実施・協議・記録

【平成26年度(予定)】

平成26年度は、下記の2点を主に行う。
 1.「活用型」単元の指導過程における評価にかかわる課題を克服改善する具体的方法の検討と構築
 2.研究成果の報告・普及
1.については、平成25年度に焦点化された「活用型」単元の評価にかかわる課題を、児童および教師が価値をメタ化する活動に関連させて克服する具体的方法の検討を行う。とりわけ、教師と児童とが共同的にメタ化を図りながら価値を抽出・確認し合う場面について、詳細に分析を行う。
2.については、単元の指導過程における評価方法を「豊岡市国語科カリキュラム」の運用上の留意点として冊子内容へ反映させ、一般公立校へ還流させる。
以下、平成26年度の研究計画と経費との関係を示す。

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