本研究は、教職課程の質的水準の向上のために新設・必修化され,他大学より先行実施している「教職実践演習」に関して、学生にどのような学びや教育効果があったのか、また授業担当教員は、この授業を通して成果と課題をどのように認識したのかを質問紙調査等を通じて明らかにするものである。
あわせて、教職実践演習を含めた4年間の学生の学びの成果を教師に求められる資質能力の到達度という観点から調べるとともに、教職実践演習において学生が作成した学習指導案の分析を通して、これまで履修してきた大学の授業との繋がりと効果を明らかにする。
これらの研究結果を踏まえて,授業内容・方法の改善を図り,実践的資質能力の有機的統合と形成を促す授業実践モデルを提示するとともに、カリキュラムの改善とFD体制の構築の一助とする。