危険行動防止および積極的健康のための包括的生徒指導マニュアルの開発
-ライフスキル教育の実践を通じた理論的基盤の再構築と実践の集約- 人間発達教育専攻・学校心理・発達健康教育コース・教授 西岡 伸紀

研究の概要

 ライフスキルは日常的課題への適切な対処に必要な心理社会的能力であり,意志決定,コミュニケーション,目標設定などの諸能力,それらを支える自尊心等からなる。ライフスキル教育はその諸能力を育成するものであり,大きな困難を抱える中学校を中心に成果を上げてきた。しかし,ライフスキル教育の基盤である社会免疫理論,社会的学習理論,認知行動理論等の諸理論の理解と応用が容易ではなく,ライフスキル教育の推進,質の向上の障害となっている。本研究では,それらの諸理論の相互関係,カリキュラム開発の理論等を,同教育を推進している姫路市教育委員会,同市内の実践推進校での実践を通して再構築する。また,それらの結果を実践と関連させて,わかりやすく具体的に示す。さらに,視聴覚情報を含む実践例を加え,最終的に,包括的生徒指導マニュアルとして開発する。

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