メタ言語能力の活性化に基づく英語の多義語学習に関する実証的研究 教科教育実践開発専攻 言語系教育コース[国語]・准教授 菅井 三実

研究の概要

 本研究課題は、英語における基本語彙の多義性を理解するにあたって、日本語における多義化のメカニズムを視覚的に理解する段階を設け、その理解に基づいて英語の多義化を理解するとともに、文脈に応じて日本語との対応を学習できるようにするための指導法を実践的に検証することを目的とするものである。方法論的には、多義化の派生過程を表示する理論として認知意味論における「コア理論」を援用し、基礎語彙の中核的意味(コア)から周辺的意味が派生する過程を視覚的に提示することで、直感的な理解の促進を図る。なお、日本語の多義性に関する理解に基づいて英語の多義を理解するというステップは、前年度に実施した共同研究から、中学生の英語学習においてメタ言語能力の活用が有効に作用したことを踏まえたものである。

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