2024年度後期展 間の防災-いまのあいだに考える、あしたのための防災
現在、教材文化資料館では「間の防災-いまのあいだに考える、あしたのための防災」を開催中です。「防災」に関わる研究をされている本学の先生4名に協力いただいたコーナーを中心に、「間」という切り口でこんにちの防災について考えていきましょう。協力いただいたコーナーでは、小学生と大学が連携し制作した巨大立体ハザードマップや、能登の海岸の3D地形模型の展示、「防災」を授業で扱う事例の紹介、日常生活に食料備蓄を取り入れる「ローリングストック」の活用など、それぞれの見地から「間の防災」を紹介します。また、関東大震災以降の防災教育の変遷を当館収蔵の教科書とともに辿り、現在の教科書では防災をどう扱っているかを一覧するコーナーも見どころです。
【フライヤー】 | 【トライやる・ウィーク生徒による広報記事】 |
【開催期間】
2024年10月1日(火)~2025年2月16日(日)
【会 場】 教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】 兵庫教育大学附属図書館に準じます。
※臨時に休館する場合があります。
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2024年度前期展 エモい展−心ゆさぶる教科書・教具たち−
学校で使われる教科書や教具は当時の様々な知や工夫の結集です。特に教科書検定が開始された明治19(1886)年以降は、様々な観点からチェックが行われ、児童・生徒の教育に資するものとして使用されてきたものです。
なのに!!なんでしょうか、この可笑しさ、可愛さ、面白さは。
今回はこれら心ゆさぶられる教科書、教具類を「エモい」という現代的感情・感覚表現で括ってみました。この「エモい」という表現、どこまで一般的なのでしょうか。1970年生まれの私は一度も使ったことがありませんでした。例えば「三省堂辞書を編む人が選ぶ今年の新語2016」の二位が「エモい」でした(ちなみに、この年の一位が「ほぼほぼ」で、三位が「ゲスい」です)。実際に『三省堂国語辞典』第八版には以下のように記されています。
エモ・い⦅形⦆〔俗〕心がゆさぶられる感じだ。「冬って―よね」〔「エモな気持ち」のようにも言う〕由来:ロックの一種エモ〔←エモーショナルハードコア〕の曲調から、2010年代後半に一般に広まった。古語の「あはれなり」の意味に似ている。派:エモさ。
辞典に掲載される言葉は、一過性の流行語ではなくある程度の定着率が求められることからも、これはなかなかに一般的な表現として認められたということになりますね(もちろん、辞典によっては「エモい」が掲載されていないこともあります)。
さて、この「エモい」は、現在でもSNS界隈でよく見かける用語です。Instagramの#エモいは78.8万件もヒットしました。何をもって「エモい」とするのかは辞典によっても時代によっても定義は変わってくると思いますが、今回は三省堂国語辞典に則って「心ゆさぶられる感じ」としたいです。
あなたはどのように心ゆさぶられるでしょうか。「エモい展-心ゆさぶる教科書・教具たち-」、どうぞお楽しみください。
言語系教科マネジメントコース(国語)教授 羽田 潤
【開催期間】
2024年4月1日(月)~2024年8月30日(金)
【会 場】 教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】 兵庫教育大学附属図書館に準じます。
※臨時に休館する場合があります。
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2023年度企画展 植物に恋して-牧野富太郎のいざない-
「私は植物の愛人としてこの世に生まれてきたように感じます。あるいは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。」これは、日本に生育する約1,500の植物に名前を与え、日本の植物分類学の父と称される牧野富太郎の言葉です。道ばたで見かける草木はもちろんですが、深山幽谷で人知れず咲く花にさえ、日本に生育するほぼ全ての植物には名前がついています。牧野が"植物分類学の父"と呼ばれるのは、日本人として国内で初めて植物に名前(学名)をつけた、という功績によるところが大きいです。彼が登場する以前にも日本の植物学者は存在しましたが、新種を発見したとしても、標本を海外の研究者のもとへ送り、学名を付与してもらうことが慣例でした。日本の植物は日本人が名前をつける、というごくごく当たり前のことを最初に実現させたのが牧野富太郎だったわけです。 「植物の愛人」は94年の生涯で約1,700点の植物画を描き残しています。これは、植物画が新種の発表や記録に必要不可欠だったことに関連しますが、描かれた精緻で美しい植物画を見れば、きっと牧野の草木への深い愛情と知性を感じることができるはずです。今回の企画展では、収蔵されている牧野が描いた植物画もたくさん展示されています。ぜひ直接ご覧になってください。植物に、そして自然に、少しでも興味を持ってくれる方が増えることを楽しみにしています。 P.S. 若かりし日の牧野富太郎はとんでもないイケメンです。お楽しみに。 理数系教科マネジメントコース助教 山本将也 |
【開催期間】
2023年6月19日(月)~2024年2月23日(金・祝)
【会 場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
平日 8時30分~22時
土日祝日 10時~17時
※閉館日は附属図書館に準じます。
ご来館の際は、附属図書館のホームページをご確認ください。
2023年度ミニ企画展 植物に恋して-植物学者・牧野富太郎の足跡
NHK連続テレビ小説「らんまん」主人公のモデルとなった牧野富太郎についてのミニ展示を開催しています。『日本植物志図篇』や私家帖装本の『結網帖』など、本学に収蔵されている貴重資料を展示するとともに、その生涯にわたって植物を愛し研究した牧野の足跡をたどります。 【開催期間】 |
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2022年度後期展 学Q経A:みんなで学級づくりを考えよう
本展では,学校の先生方が日々の授業・校務分掌等において,常日頃から取り組んでいる様々な知を結集し,お仕事の「技」や「アイデア」の奥深さを体感していただくこととしました。 当館ではこれまでにアンケート調査を実施し,先生方が改善を重ねてきた学校環境,教育活動における工夫,実践アイデア,知っておくと役に立つ情報などを収集して参りました。実に50件を超えるご回答をいただく中で,日々子どもと向き合い,多忙を極めているにもかかわらず,実に多くの知恵を授けていただきました。同時に学部~大学院の「これから教職に就く」方々からは,不安や疑問に思うことをお聞きし,90件の回答を得ております。 本年は奇しくも学制発布150年にあたります。長きにわたる実践の蓄積をどう継承,発展させていくかについて考える節目としてよいでしょう。リアルな取り組みにかかわる先生方,これから先生になられる方双方の交流・話題の場となることを願っております。 最後になりましたが,本展の開催にあたりまして,ご協力をいただきましたみなさまに感謝申し上げます。 社会系教科マネジメントコース教授 山内敏男 |
【開催期間】
2022年10月3日(月)~2023年2月28日(火)
【会 場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準ずる。(※臨時に休館する場合があります。)
2022年度前期展 びんせんとペンごっこ:手紙ではじめるクリエイティブ・ライティング
Letterという言葉には、手紙の他に論文という意味があります。かつて、学術雑誌というメディアが登場する以前、論文は手紙によってやりとりされていたそうです。そこには、現代のように誰もが気軽につながりあえるクモの巣状のコミュニケーションではなく、書き手と読み手とをつなぐ単線的で濃密なコミュニケーションがあったはず。 |
【開催期間】
2022年4月1日(金)~2022年8月31日(水)
【会場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【関連イベント特設サイト】
https://www.blueclass.live/vincent
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準ずる。(※臨時に休館する場合があります。)
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2021年度後期展 おしえて!オノマトペ:音や様子をズバッと伝える魔法のことば
今期の展示は「おしえて!オノマトペ:音や様子をズバッと伝える魔法のことば」です。 「オノマトペ」は「擬音語・擬態語・擬声語」などの総称として使われる言葉です。時には「象徴詞」との言い方もされました。音声の持つ語感が脳に働きかけてイメージを喚起させる「音象徴」という現象に基づいています。 日本語のオノマトペは4000語ほど、他言語の3~5倍あるともいわれます。種類の少ない日本語動詞のバリエーションを補うために進化してきたと考えられます。例えば、英語や中国語などでは動詞一語で表現されるところを、「オノマトペ+動詞」で表現する状況があります。英語なら「see・look・watch」、中国語なら「見・視・観」のように動詞を使い分けるのに対して、日本語は「ちらりと見る」「ぼんやり見る」「じろじろ見る」などのオノマトペを用いることで状況をより簡単に、分かりやすく表現していると考えられます。 近年は教育・スポーツ・医療・料理・広告等々の諸分野で感性に訴えるオノマトペが注目され、指導や伝達の言葉として活用する研究も進められています。例えば、痛みを表す表現として、「キリキリ」「ズキズキ」「ピリピリ」「ジンジン」「チクチク」「ガンガン」等の様々なオノマトペがあり、実際に痛みを説明したり理解させたりする際に大変役に立ちます。 ちょっと不思議な言葉「オノマトペ」の世界にとっぷり浸って楽しんでみてください。 |
【開催期間】
2021年10月1日(金)~2022年2月28日(月)
【会場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準ずる。(※臨時に休館する場合があります。)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、学外者の入構を制限しています。
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2020年度前期展 生きる力ってなに? 新学習指導要領とSDGs
今回の教材文化資料館 企画展のテーマは、「生きる力ってなに?」です。
このテーマにした理由は、令和2年度から新学習指導要領が小学校において実施されること、そして、本学附属図書館主催のSDGsを志向した青空教室企画BLUE CLASSが 5月23日(土)に神戸市東遊園地で開催されるに際して、いま、教育という仕事にかかわっている私たちにできることは何かを改めて考えてみる機会にしたいと考えたからです。新型コロナウイルスの感染拡大によって、全世界が感染のリスクを最小限に抑えるために奮闘しています。おそらく、今後も我々が経験したことのない予測不可能な事態は起こることでしょう。その時、我々はどのように思考し行動するか。不確実な時代状況を受け入れつつも、人類に平和をもたらす創造的な活動が求められることになります。それを担う基盤が教育です。学校教育によって、私たちは次世代を担う子どもたちに何を提供できるのか、子どもは何をどのように学び、何ができるようになるのか。
この度の企画展示によって、皆様と共に考えることができれば幸いです。
私たちは、「 質の高い教育をみんなに 」届けることによって、SDGsの目標達成に貢献したいと考えています。
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2019年度後期展 スクールヘルス ここから育む みんなの健康
学校保健は、多様な健康課題に対して予防、早期発見・対応、解決などを目指す組織的活動です。 本展では、まず現代的健康課題の一端として、アレルギー、感染症、がん教育、子どもロコモ、多様な性、虐待を取り上げます。
学校保健活動には、養護教諭、管理職、学級担任、栄養教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学校医、保健医療機関など多くの人や機関が関わりますが、その中で、最前線で活動する養護教諭とその主な活動の場である保健室に注目します。
子どもたちの健康はそれ自体重要ですが、発育・発達の基盤としても大切です。また、ほとんどの教職員が関わります。本展を通して、子どもたちの健康に関心が向けられれば幸いです。
【開催期間】
2019年10月1日(火)~2020年2月28日(金)
【会場】
教材文化資料館(附属図書館内)
【開館時間・休館日等】
兵庫教育大学附属図書館に準ずる。
※臨時に休館する場合があります。
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