2024年02月22日(木) 院生リレーコラム

#001. キーワード検索第1位は… (2022年入学・綿貫克洋)

「出る順・教コミ単語」を超主観的検索エンジンを用いて分析した結果、次の2語を紹介する。

第1位は「なぜ?」である。類語として「どうしてそう言えるのですか」も挙げたい。授業やゼミといった公式な場面だけでなく、教コミ院生同士の日々の雑談においても論理や理由を探る習性が身についてしまっていると思われる。なお、類語の「どうしてそう言えるのですか」は、ゼミにおいては「要注意フレーズ」である。指導教員がこのフレーズを発した瞬間、院生が返答に窮してフリーズしてしまう「恐コミ単語」である。

第2位は、教コミにくるまでの(ボーっと送ってきた)私の人生において、ほぼ使用したことがない単語である。それは「問い直し」である。とある授業で「教育コミュニケーション」とは「教育“における”コミュニケーション」なのか、それとも「による」や「のための」なのか、といった問いかけがあった。心の中で「コース名まで問い直すんだ…」と思っていた。ところが別の授業では「教育とは?」とか「教師とは?」と問われ「(教師としての自分の)存在意義が問い直されてしまった…」と動揺した。挙句にまた別の授業では「“教”という字は…」と、象形文字の時代にまでさかのぼって問い直しをされたので「文字や概念まで問い直すんだ…」と、いい意味で面白さを感じてしまった。

教コミ院生がいわゆる理屈っぽい人たちばかりというわけでは決してない。が、このコースにいれば「人生を問い直す」瞬間に幾度となく直面することになるだろう。