1. 院生リレーコラム
#030. 理論と実践を往還し、世界を編み直す時間 (2026年入学・尾家 江里奈)
はやいもので、M1の前期が終わりました。毎授業が興味深く、あっという間の90分。
知的好奇心が満たされる毎日は、本当に充実しています。
現場での実践知が、多角的な理論によって解きほぐされていく感覚。
一度、ぐっと抽象的なところに引き上げて具体の事象を見つめ直すことで、これまで見えていなかったものが見えてくる感覚。
この学びは、本コースならではの醍醐味です。
一方で、慣れないレポート作成には四苦八苦し、年度当初は知恵熱が出たほど。
心身の調子を崩す子どもたちの気持ちを、身をもって想像する機会となりました。
久しぶりのキャンパスライフは、身近なものや流行の変化に驚くことも多く、「令和」を感じることも楽しみの一つです。
そんなデジタル社会の今も、資料を印刷して書き込むスタイルに私らしさを感じながら、変わりゆくものと変わらないもの、そのどちらにも価値があることに気づかされます。
また、仲間や教え子との再会をはじめ、学年やコースに関係なく、人とのご縁や人を通した学びの尊さも味わっています。
図書館に行けば誰か居て、互いの研究状況について語り合う。
院生室では時間を忘れて、対話する。
こうして場所が変わっても、「誰かの想いに触れること」が好きなのだと、自分の原点を再確認しています。
現場の子どもたちが恋しくなることは度々ありますが、これまでの経験とここで得ている専門知を結びつけて研究を形にし、いつか社会へ還元できるように日々探究したいと思っています。
~お気に入りの勉強場所~
食堂の外のテラス,青空教室,図書館(1階はおしゃべり可です)

3. 時間割の組み方の例
「教員として充実した日々を過ごす中で、変化の激しいこれからの社会や教育の在り方に対し、現場経験だけでは答えが出せない「問い」を抱くようになりました。そこで一度立ち止まり、俯瞰的な視座を獲得するために本学での学びを決意しました。本コースでは、哲学や社会学、心理学といった学問領域から教育事象を捉え直し、研究を深めています。さらに、特別支援教育の講義も受講することで、より多面的なアプローチが可能になりました。立場の異なる院生たちとの議論は、毎日に新鮮な気付きをもたらしてくれます。学びたいと思った時が新たな一歩目であり、多様な選択肢から自らの問いを探究できる環境が、ここにはあります。」(『2027大学院案内』より転載)