1. 院生リレーコラム
#019. 居心地の良い院生室 (2024年入学・鎌田 菜絵)
院生にとって、院生室は学びの場であると共に、コースの仲間との交流の場、時には1人でゆったりリラックスする場にもなり、さまざまな意味を持つ大切な部屋である。教育コミュニケーションコースは1年目(M1)と2年目(M2)で使用する部屋が異なるのだが、それぞれに居心地が良く、思い出深いものがある。M1の時は、教育・言語・社会棟の6階の部屋だった。日当たりがよく、窓からは自然豊かなキャンパスを見渡せて、季節を感じることができた。M1は授業が多いため、院生室でオンラインの授業を受けたり、レポートを書いたり、お互いの関心ごとをおしゃべりしたり、いつも賑わっていた。ここでの楽しかった思い出は、たこ焼きパーティをしたこと。関西は「たこ焼き器」を持っている家庭が多いが、留学生や関西出身以外の方はたこ焼きを焼くのが初めての人も多く、関西の食文化を通じて交流でき楽しいひとときとなった。M1が終わって引っ越しをする時には、大学院生活も半分が過ぎてしまったのか・・・と、6階を離れることが寂しかったことを覚えている。
M2になり、芸術棟の1階に引越しとなった。ここは、眺めはいまいちだが、部屋が広くなり、1人で学びに向かいやすい机とみんなで話をしやすい大きな机の両方があり、なかなか快適だ。M2になると授業が少なくなるが、院生室で顔を合わせると、それぞれの修論に関するモヤモヤについて、あーだこーだと話が尽きない。ここでの楽しかった思い出は、M1M2合同企画で中国の留学生に教えてもらいながら本格的な饅頭作り&コストコパーティをしたことだ。お腹も心も満たされ、至福のひとときだった。ここで過ごせるのもあと半年・・・と思うと、寂しい気持ちと、焦る気持ちがこみ上げてくるが、コースの仲間たちとの濃密な時間の中で、きっと修論が仕上がっていくと信じて、残りの貴重な時間を大切に味わいたい。
| 2025.10.03 | #019. 居心地の良い院生室 (2024年入学・鎌田 菜絵) |
| 2025.07.14 | #018. あと5ヶ月 (2024年入学・伊田 武義) |
| 2025.06.25 | #017. 自然が育む静かな対話 (2024年入学・小林 恵美) |
| 2025.05.30 | #016. 00后勇闯兵教大学院一年 (2024年入学・時 尚) |
| 2025.04.25 | #015. 履き替えるか、履き替えないか問題 (2024年入学・中西 覚) |
| 2025.04.11 | #014. 現職教員×大学院生活=SCHOOLデトックス (2024年入学・松澤 千尋) |
| 2025.03.08 | #013. 留学生の兵教生活 (2024年入学・盧 雨佳) |
| 2025.03.03 | #012. 先輩方の成果発表会を見て感じたこと (2024年入学・中村 早希) |
| 2025.02.19 | #011. M2 1月の様子 (2023年入学・遠藤 直也) |
| 2025.01.31 | #010. 中間玲子先生の薫陶に寄せて (2018年入学・橋本 和也) |
| 2024.10.18 | #009. 院生の夏休み (2023年入学・岡田 翔太) |
| 2024.07.17 | #008. 留学⽣の国際交流 (2023年入学・張 靖舷) |
| 2024.06.28 | #007. 兵庫教育大学における昼食問題 (2023年入学・赤﨑 洋之) |
| 2024.05.22 | #006. 最近のわたし (2023年入学・近田 知富美) |
| 2024.05.16 | #005. 「教育コミュニケーション実践論」をふり返って (2023年入学・松崎 康祐) |
| 2024.05.09 | #004. 大学院わず。教師なう。 (2022年入学・切通 明樹) |
| 2024.04.01 | #003. 「当たり前」の境界あたりで (2022年入学・中山 義之) |
| 2024.03.27 | #002. 教コミ的“共生” (2022年入学・衛藤 裕) |
| 2024.02.22 | #001. キーワード検索第1位は… (2022年入学・綿貫 克洋) |
3. 時間割の組み方の例
「私は、「教育とは何か」「教員と子どもの関係」などをキーワードに時間割を組みました。「教育の歴史と教育理論の展開」では、近代化としての学校教育を捉え直し、学校制度や学校文化を考え、現代の学校教育において何が問題なのかと問い直すことができました。また、「子どもの発達と学校の関わり」や「かかわりの発達心理学」では、子どもの成長や学びを発達の側面から捉えることができました。現在、日本では学校改革の必要性が叫ばれていますが、学校教育で今まで当たり前として捉えていたことを、講義の中で先生や他の院生と共に対話を通して考え、さまざまな側面から学校教育を見ることで、何が問題なのかをもう一度問い直す機会となるのが、大学院での学びだと思います。」(『2025大学院案内』より転載)