1. 院生リレーコラム

#003. 「当たり前」の境界あたりで (2022年入学・中山義之)

教育コミュニケーションコースの真骨頂は、それぞれの学問分野を切り口として教育に関する「当たり前」を問い直すことにあります。この営みは、単に各学問における理論を学ぶことに留まりません。同期の院生は皆それぞれに、「当たり前」に縛られない、愉しく苦しい「実践」に自らの身を投じていたように思います。

私の院生生活は、国や地方自治体の想定から悉く外れていく方向にあったという意味で、「規格外」に分類されるものであったように思います。大学院への修学は、公立学校教員を休業することにより始め、途中、M1末に退職、そして、教員採用試験の再受験を経験しました。詳細についてはここでは省略しますが、これらは結果的に、制度の外へ出て生きることがいかに厳しい経験となり得るのかを体感させるものであったと思います。

このような2年間を経て、修了後はまた、公立学校教員として出発することとなりました。幸か不幸か、この結果は、いかにも標準的なところに落ち着こうとしている感があります。今後、どこに向かって歩みを進めるのかが非常に大切になってくると感じているところです。
2024.04.01 #003. 「当たり前」の境界あたりで (2022年入学・中山 義之)
2024.03.27 #002. 教コミ的“共生” (2022年入学・衛藤 裕)
2024.02.22 #001. キーワード検索第1位は… (2022年入学・綿貫 克洋)

3. 時間割の組み方の例

私は,興味がある分野の研究がしたくて進学しました。そのため,授業を選択する際には,自身の研究時間を確保できるよう余裕を持った時間割構成にしています。私のスケジュールとして特異なものに,授業運営のサポートをするクラス・アシスタント(CA)業務があります。講義のお手伝いをしながら,同時にその内容の勉強もできるので,学びと研究費用の確保の両立につながっています。履修して良かった科目は,「教育コミュニケーション論」です。コースの全教員がそれぞれの専門から「教育コミュニケーション」について講義してくださり,また,他コースの学生も受講しているので,さまざまな視点から考えることを学びの中で体験できています。一つ一つの講義やゼミ等が自分の力になっていくことを実感する日々です。(『2023大学院案内』より転載)

4. アーカイブ