1. 教育コミュニケーションとは?

 教育というコミュニケーション(教育コミュニケーション)のあり方について,皆でコミュニケートしながら,じっくりと考えていきましょう,というコースです。
 教育の問題は,さまざまなレベルでの関係性とコミュニケーションの問題とも言えます。そのような問題について,本コースでは,教育の哲学・歴史・社会学・心理学など,多面的な視点からの総合的な考察を行い,そこから得られる知を実践的な知として鍛え上げていくことを試みます。

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教育問題を解くカギを「コミュニケーション」に求め,よりよい教育コミュニケーションのあり方を探求します。

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コースのメンバー(教員も学生も)で,対話的にコミュニケーションする中で,協同で知を創造していきます。

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教育についての幅広い教養とともに,「ものの見方・考え方」や「問いの立て方」のスキルが身に付きます。

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深められるべき各専門分野の土台となるような教育の本質,学びの原点,人間の成長について,じっくり考えていこうとします。」

2. 教育コミュニケーションの議論が目指すもの

 「教育コミュニケーション」において,「教育」と「コミュニケーション」はどうつながるのでしょうか。
 「教育的なeducational コミュニケーション」? 「教育における in education」? 「教育についての on education」? 「教育のための for education」? 「教育としての as education」?
 「コミュニケーションとしての as communication 教育」? 「コミュニケーションを通しての through communication」?,etc.
 各論に共通するのは,「「教育」という営みをコミュニケーション,あるいは関係性(関わり)という視点から問い直し,互いの差異を越えて語り-聴き合わなければならない」という想いです。
教育の問題を「学校」に閉じ込める必要はありません。
 目先の対処としての「ハウツー」だけを求めることには限界があるでしょう。
 私たちは,教育的な関係性の本質について省察的に捉え直していくことを重視したいのです。

3. 院生の声