2024年04月01日(月) 院生リレーコラム

#003. 「当たり前」の境界あたりで (2022年入学・中山 義之)

教育コミュニケーションコースの真骨頂は、それぞれの学問分野を切り口として教育に関する「当たり前」を問い直すことにあります。この営みは、単に各学問における理論を学ぶことに留まりません。同期の院生は皆それぞれに、「当たり前」に縛られない、愉しく苦しい「実践」に自らの身を投じていたように思います。

私の院生生活は、国や地方自治体の想定から悉く外れていく方向にあったという意味で、「規格外」に分類されるものであったように思います。大学院への修学は、公立学校教員を休業することにより始め、途中、M1末に退職、そして、教員採用試験の再受験を経験しました。詳細についてはここでは省略しますが、これらは結果的に、制度の外へ出て生きることがいかに厳しい経験となり得るのかを体感させるものであったと思います。

このような2年間を経て、修了後はまた、公立学校教員として出発することとなりました。幸か不幸か、この結果は、いかにも標準的なところに落ち着こうとしている感があります。今後、どこに向かって歩みを進めるのかが非常に大切になってくると感じているところです。