2024年05月22日(水) 院生リレーコラム

#006. 最近のわたし (2023年入学・近田 知富美)

5月、季節は春から夏へと変わる時期を迎えています。私は図書館への移動中にふと見上げた青空と加東キャンパスの木々の青々とした様子のコントラストに日々癒されています。

M2となり2ヶ月経とうとしています。研究の進捗状況は、GW.前に予備調査インタビュー実施、逐語録を作成し分析真っ最中です。研究協力者のお人柄、お聞きした内容、言葉の一つ一つから、もっと探求したいという思いが湧き出してきました。この後の研究も楽しみながら進めていきたいと改めて思いました。

最近、私が大学までの車の運転中に考えていたことを一つ紹介したいと思います。私は現職の小学校教員です。新人の頃に先輩から言われた一言「ジーパンは職場に履いてきちゃいけないよ」をふと思い出しました。この一言を聞いた私は、「そうか、社会人として、そして教師はきちんとした服装をしないといけないんだ」と受け取ったと記憶しています(そもそもきちんとした・・・とは何というところも気になりますが)。時が経ち、そして大学院にて先生方や他院生と様々なテーマにおいて議論を重ねる中で、「どうして教師はきちんとした服装じゃないといけないのだろうか」と考えるようになりました。私にとってこのように考えるようになったことは大きな変化であると捉えています。教師として働く中で「〇〇であるべき」「〇〇でなければ」という思考に凝り固まっていた自分に気づきました。時にはYes、No、白黒を明確に示す場面も必要であると思いますが、「べき」「なければ」では説明できないことの方が世の中には数多く存在しているということに思いをめぐらせるようになりました。このような私の思考癖が自分自身を仕事、生活において時には追い詰める要因になっていたのではないかという結論に現在は至っています。凝り固まった私の思考癖をほぐしてくれた教育コミュニケーションコースで、楽しく研究に向き合っています。