2024年8月13日(火) コース & 教員の近状報告
去る8月13日,本コースの中間玲子先生が1年を超える闘病の末にご逝去されました。
年が替わっても私たちの深い喪失感と悲しみは癒えません。
通夜・告別式には,現在の同僚はもちろん,かつてのコース教員や研究仲間ら,そして15年間に渡り送り出されてきたこれまでのゼミ生たちなど,大勢が駆け付け,長い弔問の列をつくりました。
それはそのまま,篤実な研究者であり教育者であった中間先生の人としての「大きさ」を簡潔・確然に表していたと思います。
ご冥福を一途にお祈りします。
大関 達也
旧学校教育系コースのクラス担当教員として,「初年次セミナー」の授業計画をいっしょに企画立案し,Learning Through Discussion (LTD)を試みたことが今でも記憶に残っています。先生が示してくださった情熱と前向きな姿をいつまでも忘れません。
黒岩 督
昨年5月から今年3月まで,特任教員として在籍しています。
中間先生がゼミで使われていた518室で,中間ゼミ修了生差し入れのポインセチア(色褪せず元気です)を置いてゼミをしています。
前室の書棚の本も,いわゆる質的研究にかかわるもろもろのことで使っています。
ご冥福をお祈りします。
須田 康之
真新しい黄色のスニーカーを履き颯爽と授業をされている先生。コピー用紙がなくなり困っていた時,「はい、これどうぞ」と白い上質紙を手渡してくれる心優しい先生。会議の席で,議論の軌道修正をはかり合意に導く頼もしい先生。私が中間先生に持っている印象です。
ご冥福をお祈りいたします。
平野 亮
中間先生のいらっしゃらない悲しみ。どうしてよいか分からず,中間先生に相談したい。
『自己のテクノロジー』『言語・思考・現実』『知覚の哲学』『知識人とは何か』『暗黙知の次元』『責任という虚構』『道徳の系譜』『主体の解釈学』etc.。もっと一緒に読み,考え,語りたかったです。
吉國 秀人
中間先生とは,心理学領域の担当教員として,コースの教育や研究活動を通して切磋琢磨しながら,ここまで歩ませていただいた気がしています。本当にありがとうございました。中間先生は,ご自身の研究活動はもちろんコース院生さんの研究活動にも,研究者として凛としたお姿を示しつつ,常に温かい眼差しを持って臨んでおられました。そのような中間先生のお姿を大事に胸に刻み,より良いコースの教育や研究のあり方を,皆で探究し続けます。中間先生,これからもどうか見守っていて下さい。