教員紹介

准教授
平野 亮Ryo HIRANO

研究テーマ
〈能力〉概念形成史,〈測定〉論の教育史研究,教育文化の歴史

主な担当科目
教育文化の歴史

主な研究業績

  • 「道徳は〈測定〉可能か?―近代統計学の対象としての道徳」『研究論叢』第20号,神戸大学教育学会,2014年,39-51頁
  • 『骨相学―脳力人間学のアルケオロジー』世織書房,2015年
  • 「“魔法のメジャー”はどこにある?―〈能力測定〉の教育史200年」『兵庫教育』第819号,2019年5月1日,30-33頁
  • 「フレノロジー・レセプション(明治大正篇)」『兵庫教育大学研究紀要』第57巻,2020年,15-26頁
  • 「人体計測の中の数学」『数学史事典』(日本数学史学会編)丸善出版,2020年,654-655頁
  • 「高橋邦三の「生理心学」―或いは近代日本における骨相学の歴史的意義に関する一考察」『兵庫教育大学研究紀要』第61巻,2022年9月30日,1-17頁

社会的活動など

  • 所属学会:日本教育学会,教育史学会,大人と子供の関係史研究会,神戸大学教育学会

おすすめの一冊

  • 宮田珠己『はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある』本の雑誌社,2012年

これまでに指導した修士論文題目

令和5年度
特別権力関係論を手掛かりとした校則による生徒の権利・自由の制限に関する考察
ほか1本
令和4年度
「道徳は教えられるか」
―貝原益軒の教育思想を手がかりとしたそれが孕む諸問題の考察
令和2年度
アーユルヴェーダ教育思想研究
―インド医学古典書『チャラカ・サンヒター』について
近現代日本の学校教育における体罰の考察
―判例・学説・体罰禁止法制の分析を中心として
平成30年度
日本昔話にみる親・子関係
―『日本昔話通観』を手がかりに
平成29年度
政治的教養をはぐくむ教育に関する研究
―アーレントの「公共性」概念に着目して
大正新教育の衰退と変容の諸相
―関東大震災を契機とした教育言説の変容に着目して
教室を多声的な場にする授業の研究
―対話を促す教材/学習材としての古典に着目して
自然体験学習に基づくリテラシー教育の意義
―J・R・マーティンの「3つのC」の思想を手がかりに
相互行為による主体形成に関する研究
―ハーバーマスのコミュニケーション的行為の理論を手がかりに
平成28年度
近代的育児と「母親」像の形成過程に関する一考察
―『ははのつとめ』(明治23年)をてがかりに

ゼミの時間にはこんなことをしています

研究相談,進捗状況の報告,文献輪読などを行っています。
面白い文献・研究を紹介しあえる場になればいいですね。

こんな人にぴったりのゼミです

○ 「自分で興味を持って学ぶこと」「文献を読むこと」「ことば」が好きな人。
○ 歴史的視点から「現在」を相対化してみたいと考えている人。
(歴史研究は,固着しがちな「いま・ここ」を宙ぶらりんに(suspend)できる「サスペンス」です!)
○ 教育について考えるのに,教育分野に留まる必要はないかも知れません。