教員紹介

教授
須田 康之Yasuyuki SUDA

研究テーマ
子どもの学びの内実と学びの文脈に関する教育社会学的研究

主な担当科目
教えと学びの社会学(前期・月曜・6限・オンライン)
教育の歴史と教育理論の展開(前期・月曜・1限・対面)
教育コミュニケーション論(前期・火曜・2限及び7限・対面)
教育コミュニケーション実践論(後期・火曜・2限及び7限・対面)

主な研究業績

  • 須田康之『グリム童話<受容>の社会学 ―翻訳者の意識と読者の読み―』東洋館出版社、2003年。
  • 須田康之・水上丈実「学校規模が学力と向学校性に与える影響」『兵庫教育大学研究紀要』第54巻、2019年、pp.1-11。
  • 新富康央・須田康之・高旗浩志編著『生きる力を育む特別活動』ミネルヴァ書房、2020年。
  • 須田康之・山中一英・別惣淳二・石野秀明・清水優菜「学生は教師になることとどのように向き合っているのか―インタビュー調査に基づく学びの軌跡の可視化―」『大学教育学会誌』第45巻第2号、2023年、pp.81-91。

社会的活動など

  • 所属学会:日本教育社会学会、大学教育学会、日本教育学会、日本子ども社会学会、日本比較文化学会、日本学校教育実践学会、中国四国教育学会

おすすめの一冊

  • ドストエフスキー著、亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』(光文社):
     親子の問題、人間の成長と愛情の問題について考えることができる著作です。

これまでに指導した修士論文題目

令和5年3月修了生のテーマ
小規模校という学校環境における教員の教職アイデンティティの形成
令和2年3月修了生のテーマ
少子高齢化地域の社会関係資本に着目したボランティア活動の在り方
平成31年3月修了生のテーマ
教師の力量形成に関する研究 ―初任校のもつ役割―
教員のストレス要因の構造的解明と改善に向けた学校の取組
児童の自発的・自治的な学級活動が心理的安全性の構築と学校への期待感・意欲に及ぼす影響
韓国人母親の異文化適応に関する研究―言語・コミュニティ・家族に着目して―
平成30年3月修了生のテーマ
公立中学校教員が抱く多忙感の構造
SNS上における自己呈示 ―E.ゴフマンに依拠して―
大学生がボランティア活動をすることの意味
平成29年3月修了生のテーマ
学級集団特性の把握方法とその活用 ―自己・他者評価の調査を通して―
異年齢交流活動による社会性育成に関する研究 ―特別活動の観察を通して―
「家庭教育」という言葉に内包された規範性と戦略性 ―各種メディアからの分析―
授業場面における子どもの発言に関する研究 ―子どもの発言行為につながる関わりとは―
主体的学習の意義に関する研究
平成28年3月修了生のテーマ
通訳者の視点から見る異文化コミュニケーション能力に関する研究
愛着と誇りのある学級の特徴と教師の指導行動との関係
多義語「結構」の歴史的変遷に関する研究 ―コンテクストから探る多義語の特性―
戦前期日本映画のもつプロパガンダ性 ―映画における他者表象に着目して―
平成27年3月修了生のテーマ
学校図書館利用からみる児童の読書状況と教育現場でのアプローチの可能性
中学校初期社会科の実態
農業科に通う高校生の進路意識に関する研究
小学校理科・生活科の授業における絵本の活用がイメージ共有化に与える効果
柳宗悦の民藝論における民藝美と生活に関する研究

ゼミの時間にはこんなことをしています

毎週、担当者を決め、院生それぞれの研究テーマにそった発表を行ってもらいます。発表内容について議論し、研究課題と方法論についての認識を深めていきます。ご自身の問題意識と照らし合わせながら、問いを立て、問いを洗練しながら、書くという行為を通して、新しいアイディアが生まれ、おぼろげながら考えていたことが明確になるという経験を味わってほしいと願います。折角の大学院生活です。とにかく実り豊かな時間にしましょう。

こんな人にぴったりのゼミです

学習は自発的であり、自発的であるがゆえにこそ学習は可能になります。しかし、一方で、「学習は社会から迫られる」ものでもあります。切実感を持ち、自らの課題に取り組むことができるような学びの文脈を創りだすことができるかどうかが私たち教育研究者には問われています。本コース、本ゼミで学ぶ皆さんには、実践感覚を大事にしながらも、それを 今一度吟味し、問いを洗練する努力をし、方法論を獲得し、対象を浮かびあがらせる努力をしてほしいと願います。