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研究科長挨拶

研究科長挨拶

  

研究科長就任に当たって


兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科長 濵中 裕明

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兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科は,今日の教育課題の解決・学校教育の質的改善・改革へ寄与する学校教育学の推進とその方法の確立を目指して,
平成8(1996)年4月,兵庫教育大学を基幹校とし,上越教育大学,岡山大学教育学部,鳴門教育大学を参加校として,4大学の連合学校教育学研究科(学校
教育実践学専攻及び教科教育実践学専攻)として発足しました.
その後,平成21(2009)年には新専攻(先端課題実践開発専攻)を設置し,さらに,平成31年(2019)年4月からは,岐阜大学教育学部および滋賀大学教育学部
を新たに構成大学に迎えて,6大学の連合大学院博士課程となり,今日に至ります。

振り返ってみますと,令和5年(2023)年度入学生を含めこれまでの入学者総数は836人にのぼり,また令和5年3月までに授与した課程博士は396人,論文博士
は170人となっていて,多くの人材を輩出してきました。
そのおよそ半数は,大学等の高等教育に携わっており,また,ほとんどの修了者がアカデミックな視点を生かして教育に携わっています.

本研究科は,教育界をリードする人材を輩出する教育機関としてだけでなく,研究機関としても多くの取り組みをしています.
その一つが,共同研究プロジェクトで,平成15年(2003)年からは,毎年1件から3件の共同研究プロジェクトを採択しています.
この共同研究プロジェクトでは,学内スタッフをリーダーとし,さらに連合大学院としての特色を生かして,6大学の研究者間の密接な連携の下,博士課程大学
院生や国内外の他の研究者も巻き込む形で研究を実施してきました.
これまで令和5年度開始のプロジェクトを含めて,29件のプロジェクトを採択しており,その結果として,学校教育学研究の種々の成果を生み出しています.
また,これを様々な形で社会に還元することも行ってきました.

このように本研究科が,実践に根ざした学校教育学,つまり「教育実践学」の確立とその高度な研究力を備えた実践者・研究者を輩出し,次代の学校教育の改善,
次代の教員養成を担う人材を育成するとともに,研究の拠点としても確実な成果を上げてきたことを再確認し,研究科長に就任するにあたり襟を正す気持ちです.

もちろん,これまで成し遂げてきた成果に増して,学校教育を取り巻く諸課題は常に複雑化・困難化し,我々の前に解決すべきことを投げかけてきます.
ですが,本研究科が成し遂げてきた実績と成果を基に,研究によって皆様とともに未来を切り開いていきたいと願っています.
なにとぞ,本研究科に対してご理解とご支援を賜りますよう,お願い致します。


令和6年4月1日