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設置の趣旨・目的

設置の趣旨・目的

  

近年の科学技術の高度化,社会の成熟化,児童・生徒を取り巻く教育環境の著しい変化に伴い,学校教育の現実において発生する課題は,多岐にわたり複雑化しており,このような状況の中で,教員養成大学には,21世紀の学校教育を洞察し,将来を見通した学校教育の質的改善・改革への寄与が強く求められています。

また,急速な科学技術の進歩と社会の多様化の進行に対処するため,学校教育を担う教員には,学校教育の在り方に関する識見を持ち,個々の地域や現場での条件にも即応した弾力性のある教育実践を遂行し得る資質と総合的な力量の一層の向上が強く求められています。

このような学校教育を取り巻く諸問題を背景として,兵庫教育大学,上越教育大学,岐阜大学,滋賀大学,岡山大学及び鳴門教育大学の6大学が連合して後期3年のみの博士課程を設置し,以下の点を通して教員養成の改善・充実に資することにより,学校教育の質的改善・改革に貢献しようとするものです。



(1)総合的・学際的な視点から学校における教育諸活動及び教科の教育活動に関する実践的研究を通して,今日の教育課題の解決に資する,実践に根ざした学校教育学の一層の推進とその方法の確立を図る。

(2)上記の研究を通して得られた成果を基に,実践的能力を養う教育プログラムを確立し,教員養成大学等に供給する。

(3)学校教育現場の実践的な経験を持ち,実践に根ざした学校教育学を教育研究できる人材を育成し,教員養成大学等に供給する。

(4)実践的研究に裏付けられた研究能力を持って指導的役割を果たす専門的職業人を育成し,都道府県教育委員会の教育センター等の各段階における現職研修の充実に指導的役割を果たす人材を供給する。