教員紹介
法 学
今出 和利

教育・研究に対する考え方
「憲法」と少年法をはじめ児童福祉法、教育法及びその他「子ども」に関わる法領域全般を対象とする「未成年者保護法」について、特に比較法的・歴史的視点を大切にしながら、研究を行っております。
具体的には、アメリカと日本における少年司法制度の歴史と現状、少年司法の理念である「保護主義」の貫徹によって生じ得る憲法問題、その他、現在、アメリカや日本でも深刻な社会問題となってる「ネットいじめ」や、「忘れられる権利」といった、「インターネットと表現の自由」に関する諸問題についても関心を持っています。
講義・演習では、扱うテーマに関連するタイムリーなトピック等に触れつつ、また、「通説的な理解」のみならずその他の多様な考え方をも紹介することで、「法の世界」の“身近さ”、“面白さ”そして“奥深さ”を感じ取ってもらえればと考えております。
担当授業
- 学部
暮らしのなかの憲法
法律学概説(国際法を含む。)
法律学演習
初等社会
初等社会授業研究 - 大学院
社会系教科教育実践研究
社会系教科の授業デザインの理論と方法(3)
メッセージ
現職の先生方へ 大学院では、今まで多忙な教育活動を日々こなされる中で、気になりつつも、なかなか目を向けることが難しかった課題について、是非、正面から取り組む機会を持って頂ければと思います。
法を学ぶ者としての立場から、「法教育」をはじめ、児童・生徒や保護者等との間で生じ得る問題への法的対応といった課題にみなさまが取り組むにあたり、お力になれればと考えております。
選挙権年齢や成人年齢が引き下げられつつある今、みなさん自身が「主権者」又は「成人」として法の基礎的な知識や理解が求められるのは勿論のこと、みなさんが関わるであろうこれからの教育現場では、今まで以上に、児童・生徒への「法教育」や「主権者教育」を担うことができる人材が求められるものと考えられます。
その様なことも意識しながら、まずは「法の世界」に一歩足を踏み入れ、その「身近さ」や「面白さ」を実感してみませんか。そして一見難しいと思われがちなこの世界について、子どもたちにいかにやさしく伝えていくか、共に考えていきましょう。