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令和5年度大学院学校教育研究科(夜間、フレックス及び臨床心理学コース(昼間))学位記授与式式辞

 令和5年度、兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程および専門職学位課程の夜間クラス、フレックスクラスの皆さま、そして、臨床心理学コースの昼間クラスの皆さま、合わせて88名、修了おめでとうございます。大学を代表いたしまして、心からお祝い申し上げます。

 全員で88名ですが、私が想定していた以上に出席されている方が多いと感じます。一つの大きな成果を皆さまが実感されたいという気持ちがひしひしと伝わってまいります。皆さまは、お仕事をしながらの学びでしたので、相当なエネルギーを費やされてここに至りました。まずは、そのことに対して敬意を表します。

 住んでいる場所、今の職種、ポジション、年齢は、さまざまです。改めて気が付きましたが、日本全国に大学院はたくさんありますが、これだけの多様性と全国網羅性を持った大学院は極めて少ないと思います。そのことに学長として本大学院の価値を改めて実感しているところです。

 夜間クラスとフレックスクラスの方が修了される際に必ず申し上げていることですが、まずは自己効力感、自己肯定感でもいいのかもしれませんが、つまり、自分はいろいろな取り組みを達成する能力を持っているという自信を、改めて強く自覚していただきたいということです。

 臨床心理学コースの昼間クラスの方も当てはまると思いますが、とりわけ夜間クラス・フレックスクラスの方は、お仕事をされながら、2年ないし3年、あるいはもう少し長い方もいるかもしれませんが、学びを継続されて、修了、学位の取得に至りました。これはそう簡単にできることではないし、そうそうまねのできることではありません。自分ではそのことをなかなか実感されないかもしれませんが、客観的には、そのようにいえます。ですから、まずそのことを自分にいい聞かせてください。自分はできるということです。 

 そうすることで、これからの長い人生が変わってくるでしょう。自分は努力すればできるのだ、頑張ればできるのだという自信があれば、チャレンジ精神も湧いてきます。

 もう1つ申し上げます。これからも皆さまは、学び続けなければなりません。この2年ないし3年間の学びを行った中で、学び続けることに資する能力を得ていないか、改めて考えてほしいのです。この観点から、大学院での自分の学びをリフレクションしてほしいということです。

 例えば、調査方法が身に付いた、学術論文が読めるようになった、院生間のネットワークができた、大学の先生方と親しくなり修了後も大学教員と研究ができそうだ、ICTや生成AIのスキルをかなり身につけた、忙しい中で勉強したおかげで集中する力がついたとか、等々です。そういうものを想記していただいて、ぜひ次の学びに生かしていただきたい。

 兵庫教育大学には博士課程がありますので、さらに上を目指したいのであればぜひチャレンジしてください。完全フレックスですので、修士課程と専門職学位課程でもオンラインで学べますが、それ以上に利便性が高く、働きながら博士学位の取得できますので、臨床心理学コースの昼間クラスの方も含め、ぜひ検討してください。修士号、教職修士も価値はありますが、博士号は希少性がかなり高いので、キャリアをより豊かにします。

 それでは、88名の皆さまの今後の人生の発展、充実を祈念いたしまして、私からのお祝いの言葉といたします。

令和6年3月22日 国立大学法人兵庫教育大学学長 加治佐哲也

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